オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

怒りの制御(Anger Management)

2020年02月11日 | Weblog
この前家族とレストランで食事をした。

 ピザが食べ放題で、焼き立てのピザをその都度巡回していて、気に入れば頼んで自分の皿に分けてもらえる。テーブルには人数分の小皿とピザ1枚分の大皿が置いてあった。皆が席に着いた後、私以外の者は手を洗いに席を立った。私は店の入り口でアルコール消毒を済ましていたので、そのまま席についていると、早速ピザが提供された。美味しそうなので二切ほどを大皿にとって食べていた。

みんなが帰ってくると、一斉に文句を言われた。

 特に女性陣がご立腹で、大皿はみんなで使うもので、独り占めするのはよくない。小皿を使うべきだ。と攻め立てられた。私は別に悪気もなくて目の前にあった皿を使っているだけだし、大皿の方が見栄えが良くて食べやすい。そして、そんなに非難されるべきことでもないだろうと反論したが、「これはルールです、思いやりと気づきが足りない」とまで言われた。さすがに私も腹が立って、怒りをぶちまけることになる。

そんな些細なことで、非難される覚えはない。

 また、皿の使い方の説明もなかったし、大皿が良ければ新たに大皿を持ってきてもらえばいいだけのことである。何がそれほど問題なのだろう。しかし、敵対する女性陣は一歩も引こうとしない。せっかくの楽しい食事が台無しになってしまう。私はテーブルを変わって一人だけで食べることを主張したが、それは店に迷惑がかかると即却下された。仕方なく無言で我慢しつつ食事を続けた。

はっきり言って、美味しくもなんともなかった。

 空腹を満たしただけであるし、食欲も減退した。最初に大皿で食べた二切が殊の外美味しかったが、それ以降は何とも味気ないものだった。そんなになるくらいなら怒りをぶちまけなければいいと思うだろうが、私の性分として怒りはため込まないでその都度その場で発散させるようにしている。ため込んでろくなことはないし、ため込んだものを一気に爆発させたらとんでもないことになる。

怒ってもいいではないか、

 それが自然だし、自己主張の一手段が怒りでもある。冷静になって怒ることを我慢するのが美徳のように言われるが、怒りの感情は大切にしたいし、これを無かったことにするのは精神衛生上よろしくない。あんまり激しい怒りはよろしくないし、これが暴力に発展するのはもっとよろしくない。しかし、ちょっとした口論や口喧嘩は許されるのではないか。いや大いにやるべきではないか。

私に団体で敵対した女性陣もストレス発散とガス抜きをしているのかもしれない。

 私の「我が道を行く」というような生活態度に内心不満を日頃から抱いているのだろう。それをちょっと怒りで発散したのかもしれない。そして、私も、どうでもいいような細かいことで突っつきまわされることに日頃から不満を持っていて怒りをぶつけたのだろう。考えてみると、この先も私の生き方を貫くためにはお互いに必要な「怒りの発散」ではないかと思う。これをため込まないで日常の中で発散させることはとっても好ましいことである。

後日、自分で白磁の大皿をワンセット買ってきた。

 電子レンジ、食洗器にも使用できて、傷がつきにくく割れにくい使いやすい円形の大皿である。電子レンジに入る最大サイズのものにした。今ではこの大皿が大活躍している。「ほら見ろ、このくらいの大皿が使いやすいだろう」と内心思いながらも口には出さない。我が家のテーブルがレストランのようになった。大は小を兼ねるし、大きい方が見栄えがいい。まとめて盛りつけることもできるし洗うのも楽だ。何故早くこのようにしなかったのだろうと後悔している。我が家には多人数用の大皿はあっても個人用の使いやすい大皿はなかったのである。これで私も家族も納得するはずである。

怒りの制御(Anger Management)という言葉があるが、

 怒りの感情を無くすことではない。怒りの感情を大切にして、これをうまく管理することである。何十年も怒りをため込んで一気に爆発させることが怒りの制御(Anger Management)ではないし、そうならないための予防策でもある。テレビや新聞を見渡すと、怒りの大噴火みたいな現象をあちこちで見る。まずは大噴火しないようにしなければならないし、怒りが暴発してしまった時の対策を考えなければならない。それは怒りを小出しにして、日常茶飯事のように放出することだと思うし、そのような環境が必要なんだろう。

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