オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

競争

2011年03月05日 | Weblog
競争は相手を否定することではない。

 相手の才能と能力を認めて、その優れた才能と能力の獲得を目指して自分も努力する事に意義がある。まずはその競争する人の才能と能力を認めなければ競争は始まらないし、競争しても意味がない。当然自分を高めるためには競争相手も引き続き才能と能力を高めてもらわないと目標を失うことになる。確かに競争相手も目標もたくさんあるし、どれを選択するかは個人の勝手だが、夢のような高みの競争相手や目標を目指しても現実味がないし、自分の才能と能力のなさを惨めに見せ付けられて頓挫するだけのような気がする。やはり競争相手は自分よりちょっと上の才能と能力を持った人であるようである。

ところが、競争相手を否定し排除する人達がいる。

 競争相手がいなければ自分がもしくは自分達が一番になれると思っている。大いなる間違いだと思う。当然ながら競争相手とは自分達よりちょっと上の人達である。その人達を否定し排除する事は、自分の目指す目標を否定し排除する事に等しい。そして、もっと上の人達の寡占を許す事になる。ドングリの背競べで足の引っ張り合いをしている人達を横目にドングリグループを抜き出た人達の独占で新たな上位の競争グループを形成することとなる。下位グループが停滞している間に一気に差をつけることが可能である。基本的に競争は自由であるべきである。守られるべきは自由に競争できる権利であって、競争の結果を平等に制限するものではない。当然ながら競争は公正でなければならないし、競争の機会を制限する(独占する)ことはできない。

競争相手を否定し排除すれば、自分達と同じものが増大する事になる。

 自分達よりちょっと上のものを引きずり降ろすんだから自分達と同じものが増えてゆく。自分達の周りに目標を失った競争相手がひしめく事になる。そしてお互いに自滅してしまう。極めて不幸な結果である。自分達が競争によって発展し向上する事を自分達で制限してしまうんだから当然の帰結とも言えるが、時々このことに気付かないで愚かなことをやってしまっている人達がたくさんいる。特に政治の世界では相手を徹底して否定し排除することが競争だと思い込んでいる人達がたくさんいる。気づいた時はお互いに自滅しているんだが、まだ当人達は気付いていないようである。自滅したあとには新勢力がはびこってくるが、結局は全体がバラバラになって、もっと大きな新たな勢力に取り込まれていき、過去の主要であった勢力は崩壊してしまう。

駅前商店街の衰退も同じ様な気がする。

 商店街に大型店舗が進出すればお客が取られてしまうということで、大型店舗の進出を制限した。商店街の皆様の声を反映して政治家が小売業の健全な発達を図ると言う目的で法律化してしまった。おかげで大規模な店舗は郊外に店を構え、車社会も影響してお客は郊外店舗に取られてしまって、駅前商店街は閑古鳥が鳴いている状態で、個人商店の閉店も増大して、シャッター通りと化している。反対に商店街に進出してきたのは、全国規模の大型のチェーン店で、規模は個人商店並だが、仕入れや資本は大規模で、当然個人商店はいろいろな面で太刀打ちできない。ますます昔からの個人商店は衰退し撤退せざるを得ない状況になっている。

商店街に大型店舗を誘致すればよかったのである。

 大型店舗が大々的に集客し、そのお客を相手に個人商店を継続して営業すればよかったのである。ただし、大型店舗が進出した事を前提に、個人商店の商売のやり方も変えていかなければならない。旧態依然のままでは衰退するばかりである。これが自由な競争で、お互いが発展し向上することになると思う。個人商店は個人商店で地域に密着した独自のサービスを展開すれば堂々と肩を並べて競争できると思う。日本全国どこへ行っても同じ様な大型店舗よりも個性的な個人商店のほうを好むお客も多いと思う。お客も当然選択肢が多くなって結果的に寡占を防止する事にもなる。

衰退しかけた商店街で新たな挑戦が始まっているようで心強い。

 虫食い状態で空き地が生じているのは絶好のチャンスであろう。車社会を反映して駐車場を整備すれば郊外店舗にも太刀打ちできるし、大型チェーン店にないサービスを展開すればお客を獲得できるし、各種の大型チェーン店がお客を集客してくれる。本来は交通の便の良い駅周辺に発達した商店街であるので、強みはあるはずである。また、高齢化社会に向けて、徒歩で買い物できる昔からの馴染みの商店街は貴重な存在となるであろうし、買い物難民をなくしてくれる救世主ともなる。競争相手が発展向上すれば自分達も発展向上できるが、自分達が発展向上する努力をしなければ競争は成り立たない。貴重な教訓であろう。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« イスラムに対する日本人の誤解。 | トップ | 完全に不正のない人間はいない。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事