オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

理髪店

2007年03月29日 | Weblog

久しぶりに理髪店に行った。

 70過ぎくらいのおじいさんがやってくれた。遠近2種類のメガネを使い分けながらフルコースでやってくれた。こんな年輩の人にやってもらうと畏れ多くて頭が下がる。お金には換算できない感謝の気持ちが働く。細部にわたって一生懸命にこだわりを持ってやってくれた。髭もあたってくれて頭全体がすっきりした。

理髪店も儲からないそうである。

 駅の近くにはどこにでも安い理髪店が出現していて、ほとんどのお客はここに取られてしまうそうである。この頃は風呂屋と合体したり、格安15分カットだけという理髪店もある。そんな中でも馴染みのお客さんは来てくれ、ここじゃなければ気に入らないという客もいると言う。人間的なつながりを大事にしている店は続いているようだ。

このおじいさん理髪師は勉強熱心で、

 いろんな店に今でも勉強に行くと言う。よく行くのは上級の店ではなく安売りの店だそうだ。どのようにしたら安売りが可能なのかそのノウハウをしっかりと見てくるそうである。驚くのは、安売りの店ほど道具は上等なものを使っているそうである。上等なものでないと短時間で良いサービスができないし、手間を省けない。

一般の客を装ってやってもらう。

 自分の商売は明かさない。自分の商売がバレると理髪師が緊張して手が動かなくなるそうである。気づかれない方が良い仕事がしてもらえる。自分も理髪師だと名乗ったら最上級のサービスが受けられると勘違いしていたが、そうではないようである。やってもらっている時も目線で気づかれるのであちこちをジロジロ見たりはできないそうだ。

いろんな人の調髪をしたそうで、

 面白い話をいろいろとしてもらった。そうこうしているうちに1時間ほど経って終了した。やっている間退屈することはなかった。これも客商売の達人なんだろう。そして楽しそうに仕事をしていた。矍鑠としていて、お客さんがいる間は絶対に腰を降ろしたり休んだりはしないそうで、足腰もしっかりしているようだった。信念の人で頭が下がる思いだった。こんな人が日本を支えているんだろう。

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