この前、ある人から血液型に応じて食べてはいけないものがあると聞いた。
確かに、血液型は異なる血液間で輸血すると問題がある。ということは、人間には個人に特有の透過膜みたいなフィルター機能を持っているのであろうか。そのために異なる血液型が混入するとフィルターを通して拒否反応が起こるのかもしれない。体内に食物として取り入れられる物質も同じで、個人の持つ特有のフィルターにあったものを取り入れれば問題ないが、合わないものを取り入れると身体に害毒を及ぼすらしい。そのような研究をしている人がいて、関連する書籍を出版していて、それを信じて実践し健康を保っている人がいる。しかし、私は気にしないことにした。それよりも自分の身体の防御本能や免疫本能を信じたい。
身体が要求するものは基本的には自分の健康に必要なものだと思う。
身体に良いものも悪いものも必要であろう。良いものは身体を正常に保つのに必要であり、悪いものは免疫作用を鍛え丈夫な身体を維持するのに必要である。良いものばかりを摂り続けるのも、悪いものばかりを摂り続けるのも良くないし、休むことなく摂り続けるのは身体のためにもっと良くない。例えば、グルテンが身体に悪いと言って小麦粉を全く摂らないよりは、グルテンを体内に取り込んでも正常に処理してくれる身体のほうが健康だと思う。本当に身体が拒否するのであればアレルギー反応として現れるはずであり、それがない限りは通常の食生活をしたほうが健康的だと思う。アレルギー体質であれもだめこれもだめという人もいるのだから、そんな人に比べれば幸せだと思わなければならない。
病気を持っている人には、もしかしたら画期的な療法かもしれない。
現に、話を聞いたその人も、その奥さんもこの食事療法で健康な身体になったと聞いている。しかし、病気でもない人がこの療法を取り入れる必要があるかというと疑問だと思う。本当に血液型だけで食物の適否が決められるのかも疑問であり、もっと言えば同じ血液型の人であってもそれぞれに体質が違うと考えるのが現実的である。やってみて効果があったという人はたまたま一致していたのではないか。試してみたい気もするが、冷静に考えて疑問と思えることに敢えて踏み込むつもりはない。藁をも掴む状態になったら考えてみようと思う。その時の雑学的な知識として覚えておこう。
私は、健康食で大切なのは「ミネラル」ではないかと思う。
ミネラルが欠乏すると身体に変調をきたす。ミネラルを豊富に含んでいるのは海産物である。海はミネラルの宝庫であり、そこで育った海産物はミネラルが豊富なはずである。また、生物は海から生まれたのであり、海には生物が生きるに必要な物質がすべて揃っている筈である。海産物からミネラルを抽出するには細胞を壊してやらなければならない。その効果的な方法が乾燥であり、日本食に欠かせない昔からの乾物はミネラルを摂取するための最善の方法だと思う。このごろの日本人は乾物を使って料理をする習慣が廃れているが、もう一度見直してみる価値があると思う。もっと言えば、海洋資源を枯渇させることは人類を破滅させることにつながる。絶対に海洋を汚染させてはならないし、子孫にはきれいな海を残してやらなければならない。
海洋深層水やにがりがブームになっているが、
身体に良いからといって得体の知れない液体を摂取するよりも、海草や魚介類をおいしく食べてミネラルを摂取したほうが自然でより健康的である。
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