宇ゐの里山徒然記

町屋暮らしの後、2013年10月北山杉の里、右京区京北町に移り住みました。
周辺の紹介と暮らしの事など綴ります。

長谷川等伯展へ

2010年04月28日 | 京都のイベント
久しぶりの京都国立博物館。

夕方に思い立って『長谷川等伯展』へ。

   

並ぶのがニガテなのは相変わらずで、、、(狩野永徳展の時も書いたような。。。)
夕方に思い立ったのもサイトの混雑状況を見ての判断である
明日からの連休に入るともっと混雑は凄そうなので
今日の内にε=ε=ε=┌(;´゜ェ゜)┘

それでも駐車場は5時過ぎでも満車&待っても時間内に入れないとのことで
近くのコインパーキングへ。
意外にも歩いてスグの所で見つかった。らっき~ 

チケットを買おうと券売所で並んでいたら
前にたまっていた女子大生風のグループの一人がクルリと後ろを向いた。
『あの~これよかったらどうぞ・・・』と
長谷川等伯展の招待券を差し出された。
これまたラッキー

なんかこれににた光景がかつてあったと思ったら
以前奈良の正倉院展へ行った時も歩いていたら
『これどうぞ』とチケットをいただいた経験アリ

私も、新聞社の人にいただいた展覧会などの招待チケットは
一人で行っても2枚もらっているのでもう一枚は入口近くの人にあげることが多い。

天は見ているのダ。

・・・と、ややさもしい話となったが
タダはやはりいいですゎ。
ちなみに待ち時間は0分(17:25だったため。)


さて、等伯展。

個人的に気に入ったのは『竹鶴図屏風』。(↓部分)

       

水墨画の最高峰といわれる『松林図屏風』は展示の最後を飾るにふさわしい代表作なのだが
なんか幽玄さが最高潮で、現実味からかなりかけ離れた感がある。
もっとも愛息の久蔵を亡くした後なのでこの世のものではないものを描きたかったのかもしれない。でも圧倒される。


『竹鶴図屏風』は竹の描き方が勢いがあってかっこよく、
“水墨画を習おうかしら・・・”と思ってしまったほど
上の写真は鶴が大きいのだが、その脇には竹が描かれた部分がもっとあり
そこでは結構な時間、見入ってしまった。


水墨画は後半の順路にあったのだが
鑑賞しているうちに、なんか不思議な感覚に入っていった。
墨の色しかないのに、“色”を感じるのだ。
植物はもちろん虎や鳥、波濤、山、人物さえ水墨画なのに色を感じるような錯覚をおぼえた。
そのうち、今見えている現実の世界がもしかしたら水墨画のようなモノトーンの世界なのかもと
妙な感覚まで芽生える。
とにかく、絵をみることではまるで素人なのに確実に何か心に響くものがある。

これが長谷川等伯の凄さなのかと思いながら会場を後にした。



明日は関西のNHKで午後3時頃に『夢の等伯 傑作10選!!』という番組がある。
今日の感動をもう一度~~♪






コメント (6)
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