宇ゐの里山徒然記

町屋暮らしの後、2013年10月北山杉の里、右京区京北町に移り住みました。
周辺の紹介と暮らしの事など綴ります。

きものイベント

2006年03月24日 | きもの・着付け
今月17日より北区のギャラリー『和こころ』さんでイベントを開催している。
宇ゐ流のコーディネートを知っていただくと共に着物に関する不安や悩みをいろいろ
聞いていこうというものである。

着物や帯を持ち込んでいただいてのコーディネートアドバイスや
着方のちょっとしたコツなど来られた方それぞれの対応をしている。

もちろん着物や帯・小物を展示しているのだが
正直、あまり勧めるのは得意ではない・・・
来られた方それぞれの“判断”に委ねるというのが現状である。

天神さんのウールの着物を探してみたらとか
まずはユカタからですねぇとか言ってしまうことも多々あるw

着物の柄や色を『地味』『ハデ』という表現を使うケースがまだ残っているようであるが、
その言葉はあまり好きではない。
キレイな色でなくても着る人を引き立てる物もあるし、
華やかな着物でもイメージにそぐわない物もあるからである。
『地味な着物』という言葉には暗に“よくない”という響きを感じるが
実際着物だけで歩くわけではないのだw
“華やかな着物”でなければ、帯や小物をもっとシックにまとめると
着物が一番よい色となるはずなのだ。



この会場に華やかな色合いの小物や帯は当然一切ないw
花柄もなければうさぎさんや玩具・などの可愛いものもない。
でも、着るとかわいらしくなるチェックやストライプはある。
これらはピンクや赤ではないが決して『地味』ではないのだ。

私は着物はイメージで着るものだと確信している。
どんな“感じ”で着るかということさえつかめたら
コーディネートなんざ簡単なものではないだろうか。
洋服なら普通に上手に色あわせができても 
着物になるととたんに不安になってしまう方がまだまだ多いのも現状。



着ること自体が一般的でなくなっている現在では
『着たもん勝ち』とも言える・・・柱| ̄m ̄)
よっぽどのことでない限り、微妙な部分では『えいっ!』と
着てしまった人はそれなりにOKであることに気がつくだろう。

強いて言えば、日本は四季を楽しめる国なので
せめて季節感は大事にすべきかなぁとは思う。
もっとも私が扱う着物や帯は“ベース”ということも概念の一つなので
季節感をあらわにしているものはないのだがw

4月でも気温が25度前後もあれば 威張って単衣を着てもいいと思う。
最近は“ゆかた”と“綿の着物”の線引きもかなり微妙で
中に『衿』を着てしまうとわからなくなるモノが多い

このへんの事は話しだすと長くなるので
近いうちにゆかた展でもしてみようか。。。 


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FIFAが認めた文字

2006年03月05日 | Weblog
昨年、宇ゐのロゴを大阪の書家の先生にお願いした。
西村佳子先生である。

屋号は墨文字にしたかった。
きものを扱う業種なので普通といえば普通なのだが
それなりに文字の表現にも“宇ゐ風”であることを求めた。

過剰に気負わず、さらりとしていながら芯に力のある文字がいいと思っていたら
イメージにぴったりの文字を書かれている先生にめぐり合うことができた。
書いていただいた文字も一本筋の通ったいい文字となった。
素敵な文字を見ていると励まされると同時にパワーをもらえるような気がしてくるから不思議だ。

最近メールでのやりとりが増え、自分で筆を持つことがほんとに減った・・・
というか ほとんどなくなってしまった。
お礼もメール。誕生日のお祝いメッセージもメール。
いけない、いけないと思いながらもタイミングを逃すことを恐れ
即席で送れるメールでの便利さと速さに頼っている日々である。

昨日、その書家の先生が我が家に遊びに来てくださった。
“書く”ことについていろいろお話を伺うことができた。
同時に自分の横着さを実感してきた。。。。
“書”の世界は“和”の世界なのに・・・


ところで その書家の先生の昨年暮れの仕事の中にすごいものがあった。
2005年のFIFAトヨタカップの公式パンフレットの文字である
要するにあの『FIFA』がパンフレットの“顔”に認めて採用したのだ。
体育会系の宇ゐが惚れ込むハズだ! と密かに思った。。。 
(FIFAの話は宇ゐがロゴ文字を依頼した後である)

先生の書かれる墨書きのアルファベットがパンフレットで
ダイナミックに踊っている(ハズである(>_<)私はまだ見ることが出来ていない・・・)。
(トヨタカップの会場以外ではパンフレットはほとんど入手困難・・・
タイトルやチーム名などが西村先生の文字で書かれているらしいのだが
なんか宇ゐがFIFAと繋がっているような気がしてw(繋がってないないw)
瞬間的にミーハーになった私は、先生に許可していただいて記念に貰われたトヨタカップのバッジの写真を撮ることに成功。  ↓



この小さなバッジが先生にもたらす影響は今後さらに大きくなることは必至。
もし西村先生が京都へお越しの折には我が家を定宿としてお使いいただきたいものである。
先生にお休みいただく部屋の襖が“何故か真っ白”なので
なんか『落書き』してくださるとウレシーなぁ 




コメント (4)
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