憂国の花束

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文春、渾身の陛下アゲでも見える本音

2021-06-29 23:29:19 | 公務
文春は陛下の”御懸念”を使って菅政権を叩くことにしたようだ。

《天皇陛下の“御心”を菅政権は無視?》宮内庁長官の異例発言「オリパラご懸念を拝察」の重すぎる意味
6/29(火) 6:12配信 文春オンライン
抜粋
『拝察』という表現により、あくまでも西村長官個人が陛下のお側にお仕えする中で推測したような形式をとっていますが、国民世論の反対の声に一切耳を貸さずに政権維持に利用するため五輪開催に邁進する菅義偉政権に、国民の声に耳を傾けなさいと陛下は諭されているのです。拝察という表現は、憲法第4条で『国政に関する権能を有しない』と定められている天皇が、宮内庁長官に自らの御心(みこころ)を代弁させる際の伝家の宝刀なのです」 

「伝家の宝刀」に対しての疑問は二つ。
*今回のよう何とでも取れるような言葉を伝家の宝刀に使うのは如何なものか。
*拝察を通じて天皇が政治に関与することになるのではないか。

下線部分などかなり恣意的な解釈と思われまする。
マイホーム主義で政府、官庁の誘導の儘に動くのが精一杯な”あの陛下”が、そんなアグレッシブな事を自らなさる訳がないでしょう。

ある宮内庁関係者はこう語る。五輪開会式の開会宣言は開催国の国家元首が行うとオリンピック憲章第55条3項で定められており、外交儀礼上は日本の国家元首とみなされる天皇が五輪の名誉総裁を務めるのは慣例となっている。 

ご自身が大会の「顔」となる東京五輪で新型コロナの感染爆発が起きることは絶対に避けなければならないとお考えになるのは、至極当然のことだろう。 

下線部分、それではまるで陛下が御自分の面子のために感染爆発を心配されているようではありませんか。
陛下が折角令和の天皇のテーマとされた”国民に寄り添う天皇”の姿を見せようとされたのに、それをぶち壊すようなことを宮内庁関係者が言うのはいかがなものでしょうか。

「前の安倍晋三政権は東京五輪招致のためIOC(国際オリンピック委員会)総会に高円宮妃久子さまを担ぎ出しましたが、当時の風岡典之宮内庁長官は2013年9月2日、久子さまのIOC総会ご出席について『天皇・皇后両陛下もご案じになっているのではないかと拝察している』と述べています。これも上皇・上皇后両陛下の御心を代弁されたものです。皇族を政治利用した安倍政権に一言モノ申されたわけです。 

そうなんですか?私は政治と利権に近づいて行く久子さまに苦言を呈されたのだとばかり思っておりました。久子さまは国際舞台ではBONKURAなご長男夫婦が霞んでしまうほど鮮やかな社交を生き生きとこなしていらっしゃいます。IOC総会出席も、ご自身が関わられているスポーツ関連の団体からの流れから、当然のことと出席されたのでしょう。
個人的にはIOC総会で鮮やかにスピーチされる久子さまの姿に、日本の皇族には外国へ出すには些か恥ずかしい皇太子皇太子妃ばかりでなく、このようなかたもいると世界に発信できて良かった、と思ってしまいました。笑。
曖昧に語られる”拝察”に対する人の受け止め方は様々ですね。

憲法学者からは当時、『天皇の政治的発言だ』といった批判の声も上がりましたが、政治的発言などではなく、国民統合の象徴として国民に発せられたメッセージなのです。今回、菅首相は西村長官の発言について『(長官)本人の見解を述べたと理解している』などと木で鼻をくくったような発言をしていますが、五輪招致時も官房長官として政権の中枢にいただけに、陛下の憤りは十分に伝わっているはずです」(同前)

いやいや、陛下に憤りは無いでしょう。あるのは心配だけ。歌会始の歌と同じです。夫婦で「心配だね~。国民は大変だろうね~。」と言い合っているだけでしょう。

西村さんの視線は今、官邸に向けられているのではなく、御所に向けられているのです。西村さんには自民党政権によって宮内庁に『送り込まれた』などといった意識は皆無でしょう。政権に忖度などすることなく、天皇陛下のご懸念を明らかにしたのは、それだけ陛下のご懸念が深刻なものだからなのです」
陛下が感染拡大を心配されていることは本当でしょう。今の日本で感染拡大を心配しない人のほうがおかしい。

今上天皇は昨年の4月と11月、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長からご進講(説明)を受けられている。その尾身会長が五輪開催や競技場に観客を入れることに再三再四、警鐘を鳴らしてきたことも報道でご存じのはずだ。西村長官の発言がある2日前の6月22日、今上天皇は皇居・宮殿で菅首相から「内奏」と呼ばれる報告を受けられた。 

 内奏は首相・閣僚らから国内外の情勢について天皇が内密に報告を受けるもの。侍従らの同席もなく2人だけの空間で語られる天皇の言葉は、政治利用される恐れがあることから口外しないのが原則だが、タイミングから考えても菅首相から五輪開催についての報告があったのは確実だろう。
 内奏の内容は、推察するしかないが、オリンピックの名誉総裁を引き受けて頂いている以上、開催まで一ヶ月となったので一応挨拶と報告に参上するのは当然のことかと思われます。
その場で「五輪は中止にしたほうが良いのでは無いか。」とおっしゃるほど、陛下はアグレッシブな方ではありませんわね。

「つまり、内奏の席で菅首相は天皇陛下のご懸念を聞かされても耳を貸さなかったということなのではないでしょうか。だからこそ、陛下のご懸念に西村長官はあえて言及したのでしょう。

1973年5月、増原恵吉防衛庁長官(現在の防衛相)が内奏の際に昭和天皇から『防衛問題は難しいだろうが、国の守りは大事なので、旧軍の悪いことはまねせず、良いところは取り入れてしっかりやってほしい』と言われたと記者会見で公表し、辞任に追い込まれています。このためあくまでも推測の域を出ませんが、菅首相に陛下がご懸念を伝えられたと考えるのが自然な流れと言えるでしょう」

はあ?国防と五輪は次元が違う問題ですし、今上に国防を案ずる昭和天皇の気概は無い
せいぜい「コロナのもとでのオリンピック開催は本当に大丈夫ですか?」とでも言ったのではないか。
それに対して菅さんは「感染対策をしっかりと講じて、安全安心の大会にしたい。専門家の方々も感染対策をしっかりやるべきというご意見でしょうから、しっかりと対応していきたい」 と答えた。
陛下も「科学技術の英知を傾け、人々の絆を強め、連帯を深めることで、国民はこの未曾有(みぞう)の困難を乗り越えることができると信じています」 
とかなんとか仰せになった。

ただそれだけ。



陛下、国連の水会合に出席 即位後初の講演も実施 加筆

2021-06-29 09:08:48 | 公務
陛下、国連の水会合に出席 即位後初の講演も実施 共同通信

英語は噂通り上手いとは言えない。
しかし、昭和の時代までなら、英語に堪能と言われる人でも陛下のような英語を話す人は多く居て、「キングズイングリッシュ」と褒められたものですけどね。笑。
戦前、国際連盟脱退を英語で表明する松岡洋右の記録映像は繰り返し放映されていますが、著名な外交官にも関わらず脱退表明の英語は涙が出るくらい下手くそです。放映されるたび、議場の人々に松岡洋右の英語は聞き取れたのだろうかと心配になります。まあ、事前に日本が脱退表明することは衆知でしたから、英語が聞き取れなくても問題ではなかったでしょうが。せっかく格好良く席を蹴って憤然と退場する松岡洋右の英語が下手くそなのが残念で・・・。
おそらく平時には松岡洋右も陛下のような「キングズイングリッシュ」を駆使しておられたのでしょうが、日本の一大事、大決断を表明する興奮のあまり、中学生英語に戻ってしまわれたのでしょうね。

ネットで陛下の英語を「皇帝らしい」とかなんとか讃えるコメントも散見しますが、陛下の「キングズイングリッシュ」は世界に通用するのでしょうか。
講演内容はあらかじめ印刷されて手元に配布されているので、通じなくても問題はないでしょうが。

陛下が基調講演 水と災害に関する特別会合
6/26(土) 10:43配信 日テレニュース24

天皇陛下は国連の「水と災害に関する特別会合」にオンラインで参加し、即位後初めて基調講演されました。 

水の研究をライフワークとする天皇陛下は、アメリカの国連本部で行われたこの会合で、これまでに2回、基調講演されています。 

5回目の今回は、72か国、およそ500人が参加し、新型コロナ後の世界を、いかにより良く築いていくかをテーマにオンラインで行われ、陛下は過去の教訓を生かす大切さとともに、未来への希望を語られました。

 「科学技術の英知を傾け、人々の絆を強め、連帯を深めることで、人類はこの未曾有(みぞう)の困難を乗り越えることができると信じています」 そして最後に、「誰一人取り残されることなく、健康で幸せな毎日を享受できる社会の構築に向けて、私も皆さんと一緒に努力を続けていきたいと思います」と締めくくられました。

講演の内容は、当たり障りの無い常識的なもの。
この会合自体、会合で何かを生み出すというより参加国の親交の意味合いが強い。いや、その親交さえも儀礼的なものなのだろう。
出たからといって何がある訳では無いが、付き合いはしておかなくてはならない。という。
廣木教授が関わっているところを見ると会合自体が日本が大いに関わって組織された可能性が高い。
天皇の専門は歴史学(交通史、流通史)だったはずだが、いつの間にか水運から水利用、水資源、水に関わる全ての研究者のような扱いになってしまった。
研究者と言う触れ込みでも、実態は廣木教授から手取足取りレクチャーを受けて、官の意向に沿った発表をしているだけだろうが。
様々な官庁が引っ張り回すのに能力のありたけで、たどたどしく応えている天皇を拝すると何とはなしに目頭があつくなる。それは有り難いというより憐憫に近い感情。



動画では、講演中、眼がプロンプターを追っていることがはっきりとわかる。
会議に参加中はマスクをつけて。30分の講演中はノーマスクで。
オリンピック開会式も開会宣言される時だけはノーマスクの予感。