昭和天皇が自然を愛されたことはよく知られている。
皇居内のかってはゴルフ場であった場所を武蔵野の自然林に戻されて大切にされていた逸話はよく知られている。
後年、上皇后が昭和天皇遺愛の樹木を切り払って新御所を建てたと週刊誌が上皇后を批判し「女帝」という称号を奉ったこともあった。
そのような昭和天皇が植樹に込めた願いは、林業の発展や、森林の利用に留まらず日本に大きく豊かな森を育てることだったのではないか、と私は考えている。
人間が利用できる樹木ばかりを植えた森は豊かな森ではないという。
林業を振興すると共に豊かな森も守ることも考えるべきだろう。
日本という国と国民を大切に思われた昭和天皇は国民の生活を支える林業も栄え自然の森も豊かに栄えることを願って植樹祭に臨まれたと理解しているが、私の理解は間違っているのだろうか。
しまねの植樹祭は天皇のお手植えを<林業の象徴>に矮小化してしまったように見える。
天皇皇后両陛下お手植えの木が島根県に到着(島根・松江)6/21(月) 13:32配信 さんいん中央テレビ5月、島根県大田市で行われた全国植樹祭で東京からオンラインで出席された天皇皇后両陛下がお手植えされたスギなどの木が島根県に届き、記念の式典が開かれた。島根県では50年ぶり2回目の開催となった全国植樹祭5月30日、大田市三瓶山、北の原を会場に開かれ史上初めて天皇皇后両陛下が東京の赤坂御用地から衛星生中継で出席された。植樹祭で天皇陛下がお手植えされたスギとコウヤマキ、皇后陛下がお手植えされたヤマザクラとシャクナゲ、また天皇陛下がご収穫で使われたノコギリが島根県に届き県庁の前庭で記念の式典が開かれた。島根県 丸山知事 「島根らしい樹木を選んでお手植えをしていただきましたので、また50年後にご収穫をさせていただく機会があると思うので、天高く育つようお手入れをさせて頂きたいと思います。」両陛下がお手植えされた4本の木は病害虫による被害の心配がなくなるまで、県でが育てた後、三瓶山などに植えるという。
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2018年しまね全国植樹祭ををPRするために開かれた全国植樹祭記念市