○ハイレゾストリーミングサービスのための環境整備
とりあえずハイレゾストリーミングサービスを利用するにはネットワークプレーヤーがあればいいが、ハイレゾストリーミングサービスを利用するならROONの導入も併せて検討した方がいいだろう。
となると、ネットワークプレーヤーはROONに対応した「ROON Ready」のものがいい。
手持ちのDAC RMEのADI-2 DACをそのまま利用することを考えると、機能とコスパの点でiFi-AUDIOのZEN Streamあたりになるかな。
ROON CoreはPCにする予定なので、PCとZEN Streamとの接続をどうするかが問題になる。
ローカルファイル用のDirettaも併用させたいから、PCからLANポートは2つ以上ほしい。
現状DirettaとPCとのLAN接続は、USB Card FemtoとUSB-LANアダプターの組み合わせで間に合わせているが、USB Card FemtoにはUSBポートがもう1つあるので、当面ZEN Streamとの接続もこの方式で間に合わせておくという手はある。
○オーディオ用のNETカード
本当はPCにオーディオ用のNETカードを組み込んだ方がいいのだが、オーディオ用のLANカードは選択肢が少なく、USBカードと同様JCATのNET Card FemtoかさらにハイグレードのNET Card XEぐらいだ。
しかし、NET Card Femtoは国内では入手困難でJCATから直接輸入するしかなく、NET Card XEは国内で入手できるものの二桁万円とちょっと手が出ない価格になっている。
PCをデュアル電源化する準備は整えたので、そのためのサブ電源が必要で、LANカードはその後だなと思っていた。
そうしたら、NET CARD Femtoの中古がメルカリで出品された。価格もかなり安い。
2つ同時に出品され、1つはあっという間に売れてしまった。
予定が狂ってしまうが、この機会を逃すといつになる変わらないので、買ってしまった。
○NET CARD Femtoの取り付け
メルカリで入手したNET CARD Femtoの外観は特に問題なかったが、付属のロープロファイルブランケットがなく、フルサイズのブランケットが取り付けられた状態で送られてきた。
箱はなかったが、紙の取扱説明書は一応ついていた。
内容を確認すると、USB CARD Femtoに使用していた外部電源iPowerはそのまま使える。
外部電源の使用は推奨されている。
専用のドライバーは必要なく、INTELの標準ネットワークアダプタードライバーで事足りるようだ。
ということで、基本的にはUSB CARD FemtoをNET CARD Femtoに換装すればいい。
マイPCの筐体開け閉めは毎回苦労しているが、今回は比較的スムーズにいった。
筐体の天板を留めている4本のねじを外し天板を開け、ネジ1本で固定されているUSB CARD FemtoをNET CARD Femtoに付け替えればいい。
毎回苦労するのが天板のねじ穴の位置合わせだが、このPCを買ってから4年経ってようやく気付いたが、天板の位置を筐体の一番後ろに合わせるとねじ穴がピッタリはまる。
こうして意外とあっさりとカードの交換自体は終わった。
あとは毎回面倒なケーブルの差し直し。
数えてみたら12本もPCにケーブルをつながないといけない。
手元が見えない状態でケーブルを挿し込む必要があるので毎回イライラするが、バックパネルの写真を撮っておけばいいことに今更ながら気づいたので、写真を見ながらケーブルをつなぎ直しセットアップ完了。
PCを起動して、NET CARD Femtoが認識されているか確認したところ、オンボードのLANとは別にちゃんと認識されていた。
ドライバーもINTELのドライバーが当たっているようだ。
さて、これで正常に作動するか確認。
いつものようにfidataとJPLAYの組み合わせで曲の再生を試みるが、いつものようにプレイリストの曲が次々とスキップされて再生されない。
ここで慌てずPCを再起動すれば、次からは再生できるはずだが、また曲がスキップされて再生できない。
何回再起動してもこの状態が変わらないので、まさかの相性問題かと思ったが、LANカードを変更したので、Direttaの設定も変更が必要なだけだった。
Diretta ASIOの設定画面を起動すると、「Interface Ethernet」の項目が「AUTO」になっていたので、今回追加したNET CARD Femtoの方を選ぶ。
NET CARD FemtoにはLANポートが2つあるので、「Intel(R) I350 Gigabit Ethernet Connection」と「Intel(R) I350 Gigabit Ethernet Connection #2」と2つ表示されるが#2ではない方を選択。
「Connect Target」も「AUTO」になっていたので、「OLIO.SPEC_BRIDGE」を選択。
Diretta Bridgeの先につながっているUSB DACもちゃんと「ADI-2 DAC」と正しく表示されている。
ついでにファームウエアもチェックしたらTarget側(DAC側)のファームウエアが古かったのでバージョンアップした。
こうしてセットアップしたので、ちゃんと音が出た。
ファームウエアを最新のものに更新したためか、fidataを再起動しなくとも曲を再生するようになったのはよかったが、プロファイルを「Fix_Low」にしていても曲中でノイズが出るようになった。
20秒ほどで復帰するが、ちょっとこれは困った現象なので様子を見てみる。
試しにプロファイルを「Fix_High」にしてみたが、やはりタスクマネージャーが起動しない。
リソースの競合はファームウエアのバージョンアップでは解消しなかった。
○NET CARD Femtoの音
肝腎の音の方であるが、結論からするとUSB CARD Femto+USB-LANアダプターとほとんど差はない。
強いて言うなら、刺激的な成分がさらに少なくなり聴きやすくなった感じだ。
もともと電源も外部電源としてiPowerを使っていたし、同メーカーのものなので大きな差はないかなと思っていたが、やはりそのような結果になった。
USB CARD FemtoをNET CARD Femtoに変えたかったのは、将来的にDirettaとROONの併用を考えているので、オーディオ出力用のLANポートが2つほしかったという機能的な面が大きい。
USB CARD FemtoもUSBポートが2つあるので、もうひとつのUSBポートにもUSB-LANアダプターを加えれば一応こと足りたのだが、中古でNET CARD Femtoを入手できたのでこちらに乗り換えた。
あとはデュアル電源化したPC用のサブ電源を導入すれば、ROONというかハイレゾストリーミング導入の準備はほぼ完了となる。
この段階で、改めて自分のシステムの音を確かめてみる。
実はヘッドフォンをHD6XXにしてからというもの、オーディオ的な意味で音が気にならなくなった。
低音の量が少々多すぎるきらいはあるが、このソフトな低音のおかげか音楽に集中できる。
解像度も音の広がりも十分で、古い音源もリフレッシュした印象になり、とても楽しく聴ける。
現代的なバランスではないかもしれないが、オーディオ的な性能を十分に満たしながらオーディオを意識で音楽が純粋に楽しめるというのは自分が求めていたものだ。
あとはいよいよROONかというところのだが、その前にどうにも相性の悪いDirettaとJPLAYを何とかしたい。
ROONのRAATと呼ばれる信号転送プロトコル部分をJPLAYに置き換えることも可能のようだが、これまたトラブりそうな感じが濃厚だ。
DirettaがあるからJPLAYはあきらめて、他のソフトに乗り換えてしまうほうがいいのだろうが、そこまでは踏み切れないでいる。
しばらくはDiretta+JPLAYでの安定運用を探りつつ、PC用のサブ電源導入を考えることにしよう。
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