○ハイレゾ音源、どの形式で買おうか悩む
自分の再生環境でAuidirvanaがちゃんと動作するのが確認できたので、いよいよ『ブルガリアン・ポリフォニー [Ⅰ] ハイパーハイレゾ・ニューエディション』の購入だ。
さて、どの形式で購入するのがいいのか。
価格はそれぞれ違い、
WAV192kHz/24bit<DIFF5.6MHz/1bit<<DIFF11.2MHz/1bit
という感じだが、ここは思い切ってマスタークオリティのDIFF11.2MHz/1bitにしてみるか。ファイルサイズはかなり巨大になりそうだが、声が消え入るあの感じ、歌い出す前の空気感、そういったものを一番表現できるのはやはりDSDだろう。
ということで、CD版と比べるとかなり高額だが思い切ってDIFF11.2MHz/1bitを購入。
ファイルをダウンロードすると15曲しかないはずなのに、ファイルが16ある。
0番のファイルは、JPEGのジャケット写真と山城祥二自身の手によるライナーノーツ、さらにジャケット写真に使われている女性たちの写真の高解像度版もついていた。
○その音「鮮烈」
そして、Audirvanaから出てきた音は、「鮮烈」のひとこと。
ライナーノーツにはこうある。
ブルガリアン・ポリフォニーの音響構造には、ビブラートのないまっすぐな声、それらの声の重なり合いから生まれる濃密な倍音、激しく変化するパルス成分、人間の可聴域上限をこえる超高周波成分、ミクロな時間領域のゆらぎ、といった顕著な特徴があります。
特にこの中の倍音の濃厚さとパルス成分がすごい。
ただ鮮烈だけでなく、清澄さも兼ね備えている非常に不思議な感覚。
ライナーノーツにもあったが、この超高音域を収録した「ハイパーハイレゾ」音源を聴くと脳幹、中脳あたりが活性化するらしい。
これをCDで最初に聴いたときに大脳新皮質ではなく、脳の奥の方に響いてくる感覚にとらわれたが、あながちその感覚は間違っていなかったということか。
声を出す前の息を吸い込む音、口を動かしたときのわずかな聞こえる口の中の唾液の音まで明瞭に聞き取れる。
ベースのノイズ部分と本当の無音部分もはっきりと区別できる。ベースノイズは多めだが、あえてカットしていないようだ。
ヘッドフォンにATH-A2000Zを使っているのに、うるささみたいなものはほとんど感じず、どんどんボリュームが上がってしまうので、耳にはあまりよくない。
オーディオ機器の限界(ATH-A2000Zの再生周波数帯域は5~45000Hz)より先に、自分の耳の限界が来てしまったような感覚になる。
残念なのは、自分の耳では14kHz以上の音を感じることが出来ないということだ。
このCDを初めて聴いた頃なら18kHzぐらいまで聞こえていた(はず)。その頃にこの音源、この環境で聴いてみたかった。
ああ、これを脳内定位のヘッドフォンではなくて、スピーカーで聴きたいな。
これを完全に鳴らしきるシステムって何だろう。
「輪廻交響楽」が発売された当時、極低音域が多く含まれているためオーディオファイルからウーハークラッシャーといわれたようだが、この11.2MHzDSD「ブルガリアン・ポリフォニー [Ⅰ] ハイパーハイレゾ・ニューエディション」はスーパーツイーターの再生領域をはるかに超えた超高音域まで含んでいるので、もはや耳で聴くどころか、そもそもスピーカーユニットを振動させることすらできない音まで含んでいることになる。
まあ、低音と違って超高音域の入力が多少あっても、ツイーターが焼ききれたという話は聞いたことがない。
自分のスピーカーにつないでいる機器でDSDが再生できるのはBDP-105DJLで、いちおう11.2MHzまで対応しているようだが、再生にはちょっと制約がある。
ファイルをミュージックサーバーにコピーして、USB接続のSoundgenicからの入力で何とかなるかと試してみたら、対応している規格のファイルではないらしく、再生されず次々とスキップされてしまう。
やはりマニュアル記載のとおり、BDP-105DJLで11.2MHzDSDを再生するにはBDP-105DJLのUSB端子にPCを接続する必要があるみたいだ。
それ以下ならUSBメモリー、DSDディスクでも再生できるようなので、他のタイトルは11.2MHzではなく5.6MHzの方を買ってみるか。
○「Auidirvana本」お買い上げ?
Auidirvana本はPCオーディオ用としてはかなりいいソフトだと思う。
JPLAYと同等の音質だし、なんといっても動作が安定している(JPLAYが神経質というか、気難し過ぎるのだが)。
Auidirvana本を購入して、JPLAYと併用することになりそうだ。
Auidirvana本の方はハイレゾを中心に、音場重視のソースを聴くことになるだろう。
JPLAYはカーネルストリーミング接続でDACLinkを低くしたときのあの生々しさというのは捨てがたいところがある。
最終的にはTIDALかQobuzが日本で正式サービスインしたときにRoon導入をして、Roonと連携できるHQ-Playerの導入を検討することになるのだろうか。
そういえばRoonとの連携が可能なハイレゾストリーミングであるQobuzの運営会社がe-onkyoの運営権を取得したのが昨年のこと。
名前こそ変わっていないが、すでにこのフランスの会社が運営しているらしい。
Qobuzの日本でのサービス開始の足がかりという話もある。
MQA対応ということでTIDALの日本でのサービスインに期待する向きが多いが、Qobuzはflacでのストリーミングをやっているらしい。
これはひょっとして意外と早い時期にRoon+Qobuz+HQ-Playerの導入を検討する日が来るかもしれない。
Auidirvana本を導入しておけば、ようやくハイレゾ対応になり、音楽を十分楽しめる環境になる。
Roon導入はそのときになったら考えることとしよう。
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