- 迷惑行為対策としての防犯カメラ
現在の住居に住むようになって8年目になるが、初めて住宅周りの迷惑行為に遭遇した。
他の対策も行ったが、防犯カメラを付けてみることにした。
映像に残して証拠にするというより、その現場を押さえたかったので、通知機能のある機種を探すことにした。
とはいえ、いつまで続くか分からない迷惑行為のためにお金をかけるのもどうか、なるべくリーズナブルなものにしたい。
自分の欲しい防犯カメラの条件を整理すると、
○価格は抑えめ
○屋外に設置することになるので、防水機能があるのもの
○カメラの設置場所では外部電源をとるのが難しいので、充電式のもの
○通信機能ありで、有線の配線は難しい場所なのでWi-Fi対応のもの
○ネジで固定するタイプでもなんとかなりそうだが、できればマグネットで固定できるタイプがなおよい。
○本体から記憶媒体を取り外さなくとも、録画した映像が確認できるよう対応するアプリが使えるもの
○人を検知したことをスマホにプッシュ通知してくれるとなおよい。
- 国内メーカー製の「ちび太」
はじめAmazonをのぞいてみたが、中華製の防犯カメラがおびただしい数見つかった。
しかし、まともに動くかどうか不安になるようなものばかり。
一か八かで買ってみるには少々値が張る。
なんとか国内メーカー製のものがないかと探してみると、ありました。
防犯カメラ専業を謳う「塚本無線」。
かなり豊富なラインナップで、法人向けの高機能なものから、リーズナブルな家庭用ものまである。
自分の必要な条件からすると「ちび太」という機種がいいようだ。
かなりコンパクトであるため、本体だけでマグネットで設置することも可能だが、その分内蔵電池の容量は少なめ。
USB-Cで充電するようになるが、専用のソーラーパネルのセットもある。
ただよく使用を確認すると、ソーラーパネルも含め常時電源を接続しようとすると、端子の防水キャップを外した状態で充電をしなくてはならない。
これよりちょっと古いモデルでソーラーパネル一体型の「亀ソーラー」というモデルもあったが、解像度があまりよくなく、マグネット設置もできないようなので、これも選択肢から外れた。
ということで、ソーラーパネルのセットではなく単体モデルの「ちび太」を購入することにした。
充電容量がノーマルより20%ほど強化されたモデルもあったのでそちらを選択。
マグネット設置はできないものの充電容量が倍以上ある「ちび太Pro」というモデルもあり、こちらも魅力的だったが、本体をネジ止め設置するとなると別にポール等も必要になってしまうので、今回は見送り。
「ちび太」の電池の持ちがあまりにも悪い場合は、「ちび太Pro」の導入も検討する必要があるだろう。
対応アプリは「WTW EAGLE」という何とも勇ましい名前で、GooglePlayかAppStoreから無料でダウンロードできるが、評価を見るとなかなかの低評価。
どの程度使えるのか使えないのかは、自分で使ってみるしかないかな。
- 「ちび太」の調教(セットアップ)
Yahooショッピングで購入し、注文した翌々日には手元に届いた。
箱から取り出してみると、本体は思った以上にコンパクト。
180mlのペットボトルよりさらに小さく感じる。
付属品はACアダプターとUSB-Cケーブル、ネジ止め用のスリーブとネジのセット、あとは取扱説明書である。
取扱説明書の内容に従って設定をしていくが、どうも取扱説明書に書いてある内容と本体の動作が違っていて戸惑う。
おそらく取扱説明書の内容が古く、バージョンアップした本体の動作とあっていないのかなと推測された。
困惑しながらもなんとか本体の設定は終了し、その先はアプリを使っての設定。
アプリをインストールする端末を迷ったが、画面が大きいiPadにした。
しかし、これまたインストールしたアプリの項目などの内容と取扱説明書の内容が一致しないので、これも推測しながら設定作業を進めた。
この防犯カメラWiーFiで接続するのだが、5GHz帯では接続ができず、2.4GHz帯のみの接続となる。
つまり、実質的にIEEE802.11gしか使えない。
まあ、電波の減衰を考えれば2.4GHz帯にしなければならないのはやむなしとしても、なぜかアプリをインストールしたiPadまでIEEE802.11aからIEEE802.11gへの変更を求められる。
防犯カメラとiPadが直接通信しているわけではなく、無線LANルーターを介しているのでiPadの周波数帯まで変える必要は内容に思うのだが、必ず変更させられる仕様になっている。
なんとか設定作業終了。
まずは、室内でテストを行うとしっかりカメラの映像がiPad上のアプリで確認できる。
その後で屋外の所定の場所に設置。
玄関のドアが金属製なので、手の届きにくいその上部にマグネットで設置した。
すでに夜だったが、赤外線モードにしてあったのでよく見える。
夜間は赤外線撮影と可視光撮影が選択できる。
暗いところはもちろん赤外線撮影だが街灯などがあって明るいところなら可視光撮影でカラーになる。
撮影時間は、動体感知してから10秒、20秒、30秒と設定可能。
一応一番長い30秒に設定してみた。
その他に動体感知してから動体がフレームアウトするまで録画を続けるモードもあるが、まずは一番省電力な一定時間撮影モード30秒の設定で試してみる。
- 「ちび太」ようやく番犬(?)になる
翌朝昼間の映像を確認してみたが、かなり鮮明に映る。
ホームページに掲載されているイメージ画像と遜色はない。
防犯カメラとしては十分だろう。
ナンバープレートの文字も距離によっては確認できるのではないか。
ただ、通常はスリープ状態で、動体を感知するとスリープから復帰して録画を始める仕様だが、スリープからの復帰が遅く、動体を感知してから5秒ぐらい冒頭が撮影されていない。
フレームインしてからフレームアウトまでの時間が短いとそもそも全く録画されていない。
自分の場合は冒頭5秒間録画されなくとも問題はないが、ピンポンダッシュのような場合はこのカメラでは録画できないだろう。
もちろん常時録画もできて、SDカードがいっぱいになると古いものから上書きする仕様となっているので、常時電源が取れれば常時録画も可能だが、屋外使用での常時録画はそもそも想定されていない。
常時録画はあくまで屋内用である。
SDカードは16GBから128GBまでのものが使えるが上限の128GBのSanDiskのUltraにしてある。
常時録画ではなく、自分の環境だと1日に多くても10回程度の録画なので、大容量のSDカードはいらなかったかもしれない。
心配していたバッテリーだが、省電力モードの30秒録画にしているためかバッテリーの持ちはかなりよい。
ただ、アプリの電池残量表示がかなり適当で、1週間たっても100%表示のまま。
結果的には、電池の残量が50%を切るまで1か月持った。
録画回数が1日に10回程度ということを考えても、なかなかの電池の持ちである。
充電自体にそれほど時間はかからないが、充電100%と表示されてもフル充電になっていないことがあるので、充電時間はそれなりに取った方がいいようだ。
問題があるのがプッシュ通知。
これが不調でiPadに通知されない。
この機能が欲しくてこの機種にしたようなものだが、枕元にiPadを置いておいて、通知音が鳴ったらすぐさま現場に急行し、現場を押さえようと思っていたのに。
防犯カメラ側、iPad側の設定を繰り返し確認したが、設定自体に問題はない。
と思ったら、iOS用のアプリの不具合らしく、メーカーのホームページにお知らせが載っていた。
順次対応中みたいな曖昧なお知らせ内容だったが、iOSではなくiPadOSなのがいけないのかアプリの修正はされていて、最新バージョンのアプリをインストールしているが一向に通知される気配はなかった。
1か月ほどたって、忘れたころにiPadから通知音が鳴るようになり、確認してみるとWTW EAGLEからの通知だった。
ようやくアプリの修正がされたらしく、当初の目的であったプッシュ通知が機能するようになった。
ただ、カメラが感知してからプッシュ通知があるまで、かなりのタイムラグがある。
30秒ぐらいはかかるだろうか。その点は注意が必要だ。
- 「ちび太」なかなかできる子
この「ちび太」を設置してからというもの迷惑行為に遭遇していないので、設置に効果があったかもしれない。
家庭用の防犯カメラとしては、価格からして満足できる。
これ以上を求めるなら、屋外でも常時電源接続・常時録画のモデルを選ぶべきだと思うが、一般家庭だと、屋外での常時電源接続というのが意外とハードルが高い。
屋外にコンセントがある家屋も一般的になっているが、結局防犯カメラの設置場所まで電源コードをはい回さなければならない。
通信の方はWi-Fiのおかげでコードレスになるが、電源はなかなかそうもいかない。
大容量バッテリーモデルをつけるという手もあるが、バッテリーが大きくなると重くなり、壁にねじ止めが必要になり、充電するために防犯カメラ本体をいちいち外さなければならないのも手間だ。
そこへ行くとこの「ちび太」は、ある程度機能を割り切ることができれば、価格も含めなかなかバランスのとれたいいモデルだと思う。
「ちび太」は抑止力としてだけ役に立ち、録画された内容が証拠として役に立つようなことがないように願っている。
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