BABYMETALにはハイレゾ音源が存在しない。
上限はCDクオリティの44.1kHz/16bitだ。
ストリーミングはともかく、ダウンロードでも256kbps程度のAACというロッシー音源がほとんど。
唯一OTOTOYで44.1kHz/16bitのFLACが配信されているが、これだとCDをリッピングしても同じだ。
10月21日にリリースされたBABYMETALの配信シングル「Divine Attack -神撃-」だが、ほとんどがストリーミングでの配信だった。
ロッシーのストリーミングなんて有料で聴くにになれないので契約していない。
5か月連続でシングルが出るらしいが、それまでこのためだけに毎月980円支払うのもどうかと思うので、ダウンロード配信があったレコチョクから購入することにした。
このサイトの存在は知っていたが、ここがAACロッシー音源とともにハイレゾ音源も配信されていることは知らなかった。
PCからだと、AACが128kbpsか320kbpsかの選択、ハイレゾは48kHz/24bitまたは96kHz/24bitのどちらかというパターンになっている。
もちろんハイレゾの方が値段が高いが、当たり前のようにハイレゾ音源も選択できるようになっていることに時代を感じる。
レコチョク配信ということでBABYMETAL初のハイレゾ音源を期待したが、フタを開けてみればAACのみ。
さすがBABYMETAL、こういうところは期待に応えてくれない。。
プロデューサーがハイレゾ嫌いなのか、映像作品の音声もブルーレイですらPCM48kHz/24bitどまり。
せめてPCM96kHz/24bitの音声を収録してくれても良さそうなのだが、頑なにそういうことはしない。
今回も仕方なくAAC320kbpsの音源を聴くことになったが、曲を聴いて思ったのは「AAC320kbpsってこんなに音が悪かったかな」ということ。
特に複数の楽器が重なるパートでは非常に分離が悪く、高音の伸びもない。
320kbpsとはいえ所詮ロッシー音源といってしまえばそれまでだが、やはり不満は残る。
Diretta経由で聴くとかなりましになるが、音源そのものの悪さはいかんともし難い。
配信と同時にMVも公開になったので、MVで間に合わせてもよかったかなと思ったくらいだ。曲そのものは、例のTHE OTHER ONE BOXを購入しているのでその断片は聴いていたが、仕上がりを聴くと思ったより「アニソン」寄りだと感じた。
断片のタイトルは曲のイメージコンセプトだったらしく、曲のタイトル、曲調、歌詞ともに某アニメにかなり寄せている。
来年開始するテレビシリーズのテーマ曲ではないかと一部で噂されるのも、やむを得ないかなと思う。
調べてみたら、某アニメの直近のテレビシリーズの音楽は、
OP:神聖かまってちゃん ED:安藤裕子
OP:SiM ED:ヒグチアイ
と、オープニングテーマがラウド系のバンド、エンディングテーマが女性シンガーソングライターの曲だった。
仮にBABYMETALのこの曲がオープニングテーマになっても何の違和感もないが、ここまでBABYMETALが何かに寄せてきた場合は、タイアップでも何でもなく、ただのオマージュだったりする。
ただ、アルバム発売前に5曲のシングルカットがあるというのは、これまでのBABYMETALにはなかった動きなので、どうなるかは分からない。
(某アニメシリーズの音楽制作を手がけているのはBABYMETALとは別のレーベルなので、まずあり得ないんだけど)
正にOnly The Fox God Knows・・・(また言ってしまった)
次のアルバムはコンセプトアルバムとされているが、通常のコンセプトアルバムのようにアルバム単一のコンセプトがあるのではなく、曲それぞれにコンセプトがあるらしい。
一説には曲ことのコンセプトは何らかの物語ではないかと言われている。
確かに、タイトルが「Divine Attack -神撃-」で、あの曲調、そして歌詞が「捧げろ こころを」だから、あまりにも露骨すぎてオマージュというのもはばかられるほどだ。
そういえばアルバムの断片に「SMOKE」という曲があるが、曲調も衣装もアラビア風とくれば、「アラジンと魔法のランプ」だろうか。
すでにある物語のメタバース、メタルとしてのもう一つの物語、そういうコンセプトなのかもしれない。
次のアルバムに収録されるだろう10曲の断片を聴いていると、確かに様々なタイプの曲があるようだが、メロディーは今まで以上に歌謡曲寄り、バックトラックはインダストリアル寄りという印象を受けている。
これはおそらく「Kingslayer」でのBMTHとのコラボが影響しているように思う。
SU-METALのボーカルとバックトラックのコントラストが高ければ高いほど、BABYMETALはBABYMETALらしく光り輝くことが、このコラボでハッキリした。
オリバー・サイクスはBABYMETALの本質をちゃんと理解している。
メロディとバックトラックのコントラストをいかに高くするか、このあたりが次のアルバムの「音」のコンセプトのような気がする。
そういえば、この曲SU-METALが作詞を手掛けているらしい。
プロデューサーから某アニメ風の歌詞をオーダーされて、頭を悩ませながら歌詞を書いているSU-METALを想像したら、えも言われずいとおしい。
残りの曲の中にもSU-METALまたはMOAMETALが作詞をしている曲があるのだろうか。
5か月連続でBABYMETALの新曲が聴けるなんて、今までにない新鮮な体験。
THE OTHER ONEでのカウントダウンのパーセントとアルバム曲順がリンクしているようで、1曲目はおそらく「91%」の「Divine Attack -神撃-」だろう。
11月公開の新曲は「92%」の「MIRROR」かと思いきや、「97%」の「MONOCROME」だったが、
アルバムの曲順はパーセンテージ順で間違いないだろう。
「90%」の「THRONE」は0曲目、つまり「FUTURE METAL」ような歌詞のない曲。
「99%」の「COFFIN」がアルバムの最後を飾るような曲調になっている。
1月に久々のライブが発表されたが、ニューアルバムの10曲だけしかやらないという超ドS仕様のセットリストになる可能性も否定できない。
ライブが全曲未発表曲では従順なメイトもさすがに暴動を起こしかねないので、ライブまでに3曲は先行シングルとして発表しておくということなのかもしれない。
新曲を初めて聞けるのはいいが、せめてアンコールで定番曲もやってほしいところ。
発表された新曲はどうもせフルオマージュっぽいという話もあり、そうするとアルバムのメタバースというのもしっくりくる。
とすると、アラビアっぽい「SMOKE」は「Shanti Shanti Shanti」のせフルオマージュなのか。
これまでの曲のもう一つの姿、それが今回の「コンセプト」なのかもしれない。
さらに、これまでの2曲は北欧神話ベースといってもいいので、これはすでに発表になっているSabatonのツアー帯同と関係かあるのかないのか。
それはともかく、曲はライブで完成されるので、音源はベースだから、音質にもそれほどこだわっていないということなのか。
それにしては、誰もわからないレベルでこっそりと既発表曲のミキシングを変えたりするこだわりはあるようなので、音源も96kHz/24bitといわないまでもせめて48kHz/24bitで配信してほしいものだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます