○リッピングトラブル
昨年デスクトップ周りを整理して、かなりすっきりして落ち着いてしまったこともあり、CDリッピングがなかなか進まない。
そのリッピングだが、まだ全てのCDの非圧縮FLAC化は終わっていないものの、既にエラーが発生してリッピングが終了できなかったCDが5枚もある。
10年ほど前、手持ちをCDをExcat Audio CDでWAV化したときは、CCCD仕様のCD以外は全てリッピングができていたのに、その時リッピングできていたCDにエラーが発生している。
リッピングソフトをdbpowerampにしたことも原因かもしれないが、エラーが出たCDは80年代の古いCDが多いので、経年劣化と考えるのが妥当だろう。
リッピングはできないが、CDプレーヤーでは再生できるので全く使えないということではないのだが、CDプレーヤーの強力なエラー訂正機能が証明されてしまった形だ。
○今後の音源をどうするか
こういう状況になってしまうと、今後入手する音源をどうしようか考えてしまう。
CDクオリティ以上の音質で劣化しないものとなると、CDのみしか入手できないタイトルは別として、ハイレゾ音源をファイルで入手するという方法ぐらいしかない。
邦楽を含めたハイレゾ音源の入手先というと、e-onkyo musicか。
CDの代替であれば、むやみに容量が大きくなるDSD音源でなくとも、96kHz/24bitのflacでも十分。
PCM系の場合はサンプリング周波数が96kHzとそれ以上の差はそれほど感じることはないが、量子化ビット数の16bitと24bitの差は大きい。
本当はDSDの音が好きなのだが、ファイルも含めて環境をかなり整えないとDSDの良さ、あのふわっとした柔らかい空気感のような感じは出せないと思う。
入手のしやすさも含めて、96kHz/24bitのflacをデフォルトして、これはと思う優秀録音盤をDSDで入手するというのがいいかもしれない。
○ついに日本でハイレゾストリーミングサービス開始か
そんなことを考えていたところに、qobuzサービスインのニュースである。
qobuzを運営しているフランスの会社がe-onkyo musicを買収したのは知っていたので、日本でもハイレゾストリーミングサービスが利用できるようになるかと思っていたが、ようやくといったところだ。
ハイレゾストリーミングサービスといえばTIDALの方がメジャーだが、こちらは中々日本で正式にサービスが開始されない上、ハイレゾといってもMQA形式が主体のようで、FLAC形式が主体のqobuzの方が個人で気には好ましい。
しかもe-onkyo musicを買収したこともあるのか、邦楽を含めた9000万曲を利用できるようになるらしい。
洋楽ばかり聴く人にとっては、利用料金が安い国経由でTIDALを利用する手もあるのかもしれないが、それではあまり魅力を感じない。
邦楽を含めたハイレゾストリーミングサービスなら、音源の確保の点も考えると十分検討に値する。
○音楽を聴くスタイルが根本的に変わる
あとは利用料金次第だが、よく言われるように月額でCD1枚分ぐらいの料金ならその利便性を考えると、ハイレゾストリーミングサービスを導入しない手はない。
これまでのずっと続いてきたほぼフィジカルのみの音楽ソースがガラッと変わることになる。
自分の場合は、
・基本はハイレゾストリーミング
・CDのみしかない音源はCDで購入し、すぐにリッピング
・これぞと思う音源はDSD音源を購入
といったハイレゾストリーミング主体の聴き方になりそうだ。
ロッシー音源であることにこだわらなければ、それこそ音楽ストリーミングサービスはたくさんあるが、問題はその音質。
聴き放題とはいえ、今更ロッシー音源主体に戻せるわけがない。
○未知の音楽の道標
TIDALやqobuzのようなハイレゾストリーミングサービスが魅力的なのは、音質だけではなく、自分が興味のありそうな音楽を提供してくれる可能性があるという点だ。
TIDALやqobuzもROONと連携させることにより、ROON独自の高音質転送技術RAATが使えると同時に、ROONの膨大な音楽情報データベースを用いた極めて強力なライブラリ機能が利用できる。
タネが分かっている手品を見せられているようで新しい音楽にすっかり興味を失っていた自分にBABYMETALの曲を聞かせてくれたのはYou Tubeのおすすめ機能だったな。
考えてみれば、レコードやCDが買えるようになるまでの音楽ソースはFM放送だった。
FM雑誌を隅から隅まで読んで、雑誌で紹介されている音楽を直接聞くことができたらいいのにと思っていたのは、遠い昔。
いまやインターネットさえあればYou Tubeだけでもそれに近い環境が手に入る。
「何気ない興味を次なる音楽との出会いに結び付ける」
今の自分は知らないが自分が求めている音楽、それを教えてくれる環境をROON+qobuzは提供してくれるのだろうか。
すっかり中年になった自分を未知の音楽へ導く道標。
そんなものがあるのなら、数十年音楽とともにあった自分には文字どおり「福音」となるだろう。
この秋が待ち遠しい。
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