晴耕雨読を綴る。

3.11から考え方を変えた。液状化と直下型地震に脅える日々。自然の驚異を感じながらも、共生と調和を求めていく!

原発は、危ない!

2011-07-08 14:09:57 | 注目の話題
 1986.12月出版された「原発事故日本では?」を読ませてもらった。故高木仁三郎教授の各地での講演を取りまとめたものであるが、改めて原子力を研究された先生の学者としての良識をうかがい知ることができた。生涯一貫して原発の危険性について警鐘を鳴らし、全国各地で反対運動を支援してこられた方である。 

 中学生高学年であれば十分理解できる内容であり、多くの日本人が読む必要があると思っている。原発は間違いなく危ないのだ。ましてや玄海原発のようなプルサーマル原子炉は誰かが著していたが、石油ストーブにガソリンを混ぜて燃やすようなものだといっていた。

 日本では核廃棄物の処理施設が無い。六ヶ所村にプルトニウム再処理施設を建設したが、未だ動いた形跡は無い。

 大体100万kw級の原子炉では広島型原爆を一日3個ぐらい爆発させる分の反応を24時間かけてやっているようなものだという。一年運転すると広島型原爆を700~1000発くらいの量になるという。結果として生み出された放射能が原子炉の中にたまり続けることになるのである。こんな恐ろしい原発を政官財政府が一体となって推し進めてきたのである。

 「原子力むら」などと今に名って白々しく言われるが、これまでに反対派はことごとく排除され冷や飯を食わされてきたのである。ここで東大と京大を比較すると東大は間違いなく推進派を多く出してきた。京大は相半ばするかもしれない。しかし、先に記した高木先生は東大出身であるが、立身出世よりは高い識見をもって警鐘を鳴らし続けてくれたのだと思う。

 今国民は停電するぞと脅されながら節電に勤めている。企業も土日出勤というこれまでに無い手段をとっている。原発を全部止めても電力は大丈夫のはずだ。発送分離を進め、企業の自家発電を活用させてもらえばいい。

 各地に造られた揚水式水力発電をご存知だろうか。原発による夜間電力を使って水を汲み上げ、昼にそれを使うというのだ。何ごとも原発ありきの設備なのである。もう国民は黙っていられない。世界の笑われ者になりたくない。脱原発、これを推進してくれる政党政治家を選びたいものである。