晴耕雨読を綴る。

3.11から考え方を変えた。液状化と直下型地震に脅える日々。自然の驚異を感じながらも、共生と調和を求めていく!

天声人語に書かれたヤマタノオロチの喩えに違和感を覚えた!

2014-08-22 19:08:18 | 注目の話題
 今月20日に広島地区を襲った大雨による土石流の発生、近年にない大災害になってしまった。死者、行方不明者を合わせ90名を超えてしまった。亡くなった方々にお悔やみを申し上げるとともに未だ土中に喘ぐ方々の命助からんことを祈るばかりである。

 被災状況を見れば、まだ新しい家々が映し出されていた。ローンもあるだろうし,一世一代大奮発して建てた家である。それが一瞬のうちに土地も家も流されてしまった被災者の皆さんに掛ける言葉もない。

 どうぞ幸いにして命永らえた方々、命さえあればなんとでもなるはずだ。災い転じて福も来るはずだ。頑張ってほしいと思う。

 ところで21日の天声人語である。中国山脈をタマタノオロチの曲がりくねった胴体とし、土石流の爪あとをヤマタノオロチの足と見立てていた。何たる不謹慎か。確かにたとえのような状況であるが、1999年に起きた土砂崩れを例にとって佐伯区に建つ「忘れまい 大災害」の碑のことに触れていた。

 何たる不謹慎か?大新聞の一面トップを飾る社を代表する論説である。読者はまず始めに読むところである。それがヤマタノオロチ伝説を取り上げて土石流の爪あととして表現したことについてはどうしても納得がいかない。

 新聞は、起きた事件、事象を淡々と伝えればいいのかもしれない。そこには感情の移入はあってはならないのだろうが、それも事と次第によるだろう。赦せない天声人語の一つと見た。