大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

白山神社の萬葉集發耀讃仰碑

2009年01月02日 | 桜井市
我が家では、除夜の鐘を聞きながら家人が雑煮を作って新しい年がはじまりました。
昨年まではずっと母が作ってくれていたので、家人にとっては嫁いで初雑煮。
“はじまり”と言えば、先日の吉隠からの帰り、初瀬の集落を過ぎた処で、“万葉集のはじまり ”を見かけました。
万葉集は、天皇、貴族から下級官人、防人ら様々な身分の人間が詠んだ歌を4500首以上も集めたものですが、その数ある歌の中で巻頭を飾る歌が雄略天皇の歌です。
この雄略天皇の泊瀬朝倉宮があったとい われているところが、白山神社あたりだそうです。
この境内には、万葉集がこの地からはじまったことをたたえる意味で、
「萬葉集發耀讃仰碑/保田與重郎拝書」と書かれた記念碑が建てられているのです。
記念碑のそばには、万葉歌碑も建てられていました。
「籠もよみ籠もちふ串もよ 美ふ串もちこの岳に菜摘ます子 家告らせ名のらざね そらみつ倭の国は おしなべて 吾こそませ我をこそ背とは 告らめ家をも名をも」― 万葉集 巻1-1 雄略天皇 ―
訳すると、
「かごよ、よいかごをもち、堀串(へら)よ、よい堀串をもって、この岳で若菜を摘んでいる乙女よ。名前をおっしゃい。この大和の国は、すべて私が所有している。いちめんに私が治めているのだ。この私からまず名乗ろう。家をも名をも」という意味になるそうです。
なんと云うか、スケールの大きな口説き文句やなぁ~
正月、家人は雄略天皇の御子孫の登場するTV番組を見ようと探しています。
私はその横で読書とお酒と転寝の生活です。
「写真;白山神社と萬葉集發耀讃仰碑」


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