大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

曾根崎あたり

2014年04月22日 | 大阪府
3月末のこと、私は大阪・曾根崎あたりをぶらぶら。

思わず口ずさんだのは、都はるみの“大阪しぐれ”。

しあわせ それともいまは
ふしあわせ
酔ってあなたは曽根崎 曽根崎あたり
つくし足りない わたしが悪い
あのひとを
雨よ帰して ああ大阪しぐれ


@『曽根崎心中』
世話物浄瑠璃(江戸時代における現代劇浄瑠璃)。
近松門左衛門作。
1703年(元禄16年)竹本座初演の人形浄瑠璃・文楽。
のちに歌舞伎の演目にもなる。
相愛の若い男女の心中の物語である。

「此の世のなごり。夜もなごり。死に行く身をたとふれば、あだしが原の道の霜」で始まる有名な道行の最後の段は「未来成仏うたがひなき恋の手本となりにけり」と結ばれ、お初と徳兵衛が命がけで恋を全うした美しい人間として描かれている。

@お初天神と久成寺
曽根崎心中の題材となった事件の現場。
大阪市北区曽根崎2丁目の露天神社(つゆのてんじんじゃ)のこと。

事件の概要は元禄16年(1703年)4月7日に「天神の森(現在の社の裏手)」で、内本町平野屋の手代「徳兵衛」が堂島新地天満屋の遊女「お初」をその同意のもとに殺害し、同人もその場で自殺した相対死事件である。

ところが、一月後近松門左衛門は暫く筆を休めていた後の作品として、この二人の悲恋を人形浄瑠璃『曽根崎心中』として発表した。この作品は近松の期待どおり、当時の世相人情の機微をつかみ大反響を得て大きな話題となった。
また、事件の神社は一躍有名となり、そのヒロインである「お初」の名前から以後今日に至るまで「お初天神」と通称されている。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 潮の風吹くラーメン ハナヤマZへ | トップ | 増税前に »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

大阪府」カテゴリの最新記事