大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

郵便道

2009年08月21日 | 御所市・五條市
金剛山(1125m)は、奈良県と大阪府の県境に位置し、両府県から何本もの登山道がある。
(大阪府からは、千早赤坂村からロープウ ェイもある。)
その登山道の1つに「郵便道」という珍しい名前の道がある。
高天彦神社の横から金剛山へ登る道がその道なのだ。
名前の由来は、金剛山の山頂は大阪府と奈良県境に位置しているが、正確に言うと山頂一帯は奈良県に属しているとのことで山頂の社務所は奈良県に属する 。
それで、社務所に届ける郵便物は、奈良県御所(ごせ)市側から徒歩で届けられたという。
それは戦後間もない頃まで続いたようだ。
高天彦神社から山頂までは約2時間。
植林が済んだ杉・檜の木立の中を黙々と登った。
途中でカケスの羽根とあの植物を発見!
稜線に出ると二上山から続くダイヤモンドトレイルと合流。
ここまで来ると、杉並木の続く神聖な雰 囲気。
暫く歩くと木製の鳥居があり、さらに歩くと『雄略天皇「矢刺神社」御猪狩遺跡』という立て看板。
ここがアノ一言さんと雄略天皇とが出会った場所?やったんやろなぁ・・・
すぐ近くに見える山頂には「葛木神社」。
時計を見たら、麓の高天彦神社から葛木神社まで1時間20分かかってた。
毎日,郵便さん大変やったやろうなぁ~
※一言主神のこと
今昔物語に登場する一言主神は顔が醜くかったと伝えられ、葛城の怪人と言われた役行者は、修行のために葛城山(現在の金剛山?)と吉野の金峯山の間に岩橋を架けようとした。諸神を集めて架橋工事をさせたが、一言主神は顔が醜かったため、昼は働かず夜しか働かなかったので、石橋は完成しなかった。役行者は怒って、近くの小川のそばの大木に一言主大神を縛り付けてしまったという事が記されているという。
「写真;葛木神社・転法輪寺への参道」

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