今にも雨が落ちてきそうな空を気にしながら、私は駐車場に車を停めた。
矢田寺への参道の坂を歩くとそれだけで汗が出た。
民家の前に立っておられたお地蔵様に手を合わせた。
しばらく歩いて山門の受付で拝観料を払い、さらに、そこから続く石段を上った。
石段が大きく曲がった所にまたお地蔵様、次の角にもまた。
矢田寺は地蔵の寺。
このペースでは、アジサイ園になかなか到着できない。
石段が終わると弘法大師と縁があるという大門坊の塀が続く。
大門坊の門をくぐると正面に「沙羅双樹」の樹があった。
花を咲かせている「沙羅双樹」の樹を見るのは初めてだ。
すぐに学生の頃に暗記した平家物語が頭に浮かんだ。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。
驕れる者久しからず、ただ春の夜の夢の如し。
猛き人もついに滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。」
「沙羅双樹」は、インドの各地を修行中のお釈迦様が、クシナガラで病いに倒れて亡くなられた時、散った花びらがお釈迦様の御身体を包んだと云われるインドの花木。
朝早く咲いた純白の花が、夕方にはたちまち無慚な姿にて散ってしまうところから、儚い人間の一生に喩えられるんやけど・・・
私は繁々とその花を見つめ、写真を撮った。
人生の哀れと儚さや・・・
自宅に帰って「沙羅双樹」について調べたら、この花は「ナツツバキ」やった。
本物の「沙羅双樹」の花は、インドへ行かんと見れないらしい。
無情やなぁ・・・
インドへ行きたくなった。
「写真;沙羅双樹」
矢田寺への参道の坂を歩くとそれだけで汗が出た。
民家の前に立っておられたお地蔵様に手を合わせた。
しばらく歩いて山門の受付で拝観料を払い、さらに、そこから続く石段を上った。
石段が大きく曲がった所にまたお地蔵様、次の角にもまた。
矢田寺は地蔵の寺。
このペースでは、アジサイ園になかなか到着できない。
石段が終わると弘法大師と縁があるという大門坊の塀が続く。
大門坊の門をくぐると正面に「沙羅双樹」の樹があった。
花を咲かせている「沙羅双樹」の樹を見るのは初めてだ。
すぐに学生の頃に暗記した平家物語が頭に浮かんだ。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。
驕れる者久しからず、ただ春の夜の夢の如し。
猛き人もついに滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。」
「沙羅双樹」は、インドの各地を修行中のお釈迦様が、クシナガラで病いに倒れて亡くなられた時、散った花びらがお釈迦様の御身体を包んだと云われるインドの花木。
朝早く咲いた純白の花が、夕方にはたちまち無慚な姿にて散ってしまうところから、儚い人間の一生に喩えられるんやけど・・・
私は繁々とその花を見つめ、写真を撮った。
人生の哀れと儚さや・・・
自宅に帰って「沙羅双樹」について調べたら、この花は「ナツツバキ」やった。
本物の「沙羅双樹」の花は、インドへ行かんと見れないらしい。
無情やなぁ・・・
インドへ行きたくなった。
「写真;沙羅双樹」
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