スコットランド国立美術館展
フランス印象派と19世紀スコットランドの画家たち
奈良県立美術館
家族と奈良県立美術館に行く。
各品の点数は多い。
中には興味深い絵も何点か展示されていた。
平日ということもあって、会場は空いている。
私たちは思う存分に、ゆっくりと観られた。
三時間足らずはいたであろうか。
満足感と幸福感を胸に、見術館を後にした。
興味深い作品の数々
ディヴィッド・ヤング・キャメロン
油絵2点、後は白黒小品数点。
面白い。
特に『モンジー城』は青インクで表現されたようで、浮世絵的。
水面横線が美しい。
ロバート・ゲルム・ハッチソン
『イチゴとクリーム』
優しく季狩が包み込み、風邪を感じる作品。
ギュスターブ・クルーべ
『峡谷の川』は色が美しく、透明色を課kら早稲手あるので、重厚感がある。
全体の青緑をサインのオレンジ色でしめている。
それぞれを色彩によって質感を出し、素晴らしい。
特に雪山は見事である。
アレキサンダー・ネイスミスの『人と羊のいる風景』は重厚感、逆光が心地よい。
同じく逆光の点で、ホレイショー・マックロックも共通点あり。輪郭がはっきりしていて、空は写実的。
アレキサンダー・フレイザーの『カゾの森の空き地』は、透明色が重ねあわされている。
色は美しいが、人物のデッサン力は望めない。
画面はテレピン使用で、つるつるしている。
ロバート・ハードマンの『コーリの河岸、アラン島』は細密描写。
一繰り返しの色は着物の糊おきの色のようで きれいではないが、好きな作品。
ウイリアム・マクタガートの『静かな日没・・・』は離れてみると、題名の通り静かな水面。風のない夕日が美しい。
この時代は水面が横に描かれているが、写実主義の時代には水面の筆使いが縦なのは、興味深い。
上に対して、水面を立てに描いた作品を一部紹介したい。
ジュール・デュプレの『釣り人』
水面は縦に描かれているが、光が差し込んでいるように見える。
色も美しく、好きだ。
ヤコブ・マリスの作品は共通して構図がした四割以内に集中している。
空の空間が、日本の俳画を思わせるが、色彩はまるで違う。
空は背面的で淡色に比べて、四割は細密に描かれる。
この部分の色は非常に美しい。
有名なモネの『港の船』の水面は大胆で、面白い。
色が好き。
さらりと描かれているが、乗組員の表情は豊かだ。
モネの後のに作品は、個人的には関心しない。
ルノワールは一点のみ。
結構いい作品が来ていた。
ルノワールとだけあって、作品の前は人だかり。
やはり有名な画家の作品は人気がすごい。
カミュー・コローの『柳の木立近くで・・・』は輪郭と光の融合が見事にこなれていた。
素晴らしい。
彼の作品は遠近も好感が持てる。
さすが・・・・
ナルシス・ディアズ・ド・ラ・べーニャの『森の中の水たまり』は上質の売り絵の様。
モンテルナスの丘に行くと、こういった絵も多い。
書き込みすぎて、逃げ場がない。
フランソワーズ・ボンヴァンの『アスパラガスのある風景』は離れてみると,色感もさることながら、質感が素晴らしい。
スコットランド国立美術館展も楽しめる素晴らしい展覧会であった。