遠隔操作の獣医さんが、御蔵にいらしていました。
御蔵島に常駐の獣医さんはいらっしゃいません。
なので、動物を飼っている島民は、何かあれば八丈島までなど、飛んでいきます。
ではなぜ、獣医さんが島にいらしていたのか?というと、
山に棲む猫の避妊手術のためでした。
・・・、とは何ぞや???
カツドリは、大切な山の木の根を痛めるので、
黄楊や桑などを出荷する山の民だった御蔵島民にとっては、
昔からやっかいな相手でした。
昭和の御代、そのカツドリが保護鳥扱いになったため、
カツドリを食する猫や烏が、今度は害獣となりました。
役場では、三年越しで猫を捕まえ、
去勢手術をし放つプロジェクトを、昨年から試行しています。
御蔵の山に野良猫はにゃん匹いるのか?
カツドリを食べているそうだが、本当にゃのか??
カツドリの数が減っていると言われている、昨今、
果たして原因は、猫の補食によるものにゃのか???
獣医さんは、捕獲してくる業者さんとタグを組み、
統計学、フンの採取と内容物調査、様々なさっていた模様です。
古壷は今年の冬、推定年齢6ヶ月で捕獲、
後、去勢手術をされ、ウチに転がり込みました。
ぼろぼろだった古壷を抱え、私が泣きついたのが、この獣医さん。
虫や眼や食事のこと、再三にわたるメールや電話にも丁寧に対応して下さったこと、
忘れることはありません;;;;
今回も、具合はどうか?と仕事の合間にわざわざ尋ねて下さり、
「一度診ておけば、今後の指導がしやすくなりますからね」と。。。
本当にニャンコのカミサマのような方でした♪
古壷を含め、前回の捕獲&手術の後、引き取り手が見つかった猫は三匹います。
その子たちは、いま、とても元気です。
そして、これから後も飢えたり凍えたりすることはありません。
しかし、其の何倍ものあらゆる年齢のニャンコたちが、御蔵の山には棲んでいます。
御蔵の山に猫が棲んでいるのは、もとはと言えば、移入させてしまったニンゲンの仕業。。。
ニンゲンも、数多くの生物たちの一員だということを、
我々は、決して忘れてはいけませんのにゃ。