御蔵島うつぼ記

うつぼとこつぼの島暮らし

昔のかけら

2014-09-29 19:53:42 | 日記

風はそこそこありましたが天気が良くカラリとした今日。

今日は、手がけている御蔵の民話集の取材で村の中をスケッチしに行きました。

 

そもそもは、集録される島のあちこちの話の場所が判らない人のため、

それを記した地図を入れることを提案したら、仕事が増えたという話です;==

 

とりあえずは・・・、

 

稲根神社

三宝神社

そして

ヴァイキング号記念碑

 

・・・碑・・・

 

の、灯籠にこんな文字を見つけました。

「御蔵嶋御神前氏子中」と、読める・・・。

 

1863年、アメリカの黒船が御蔵に漂着。

その船で使っていた錨を巻き上げるウインチが台座になっています。

私が初めてこの島を訪れた頃は、確かもっと緑青が浮いていたように覚えていますが、

数年前に修復されたらしく、今はばっちりペンキがぬってありますな。

 

ここ伊豆諸島での1500年代の漂着船などは、

その積み荷は全部そこの支配者のモノ?!だったらしく、

何処かと山分けしたとか?唐紙が積んであって寄付したとか?

そのお金で何処とかの社を修理したとか?あるらしいですが、

300年後の積み荷はどうなったのかしらね?

このウインチも山分け支給品のひとつなの・・・かも???

それとも寄付されたモノを、氏子たちが奉納したの・・・かも???

 

かも?かも?と村の中を歩き回り、

判らない場所とか、近々ある祭礼で本尊様を拝めるかも?とかの情報を仕入れ、

とりあえず夕方になったので、今日はおしまい。

 

冊子には、御蔵全図と村の手描き地図も入れる予定で~す♪

 


眼前海原

2014-09-29 09:27:49 | 御蔵ことば

白い波が蹴立てて走る今朝の御蔵島です。

海はナライで波高し。← ナライは東風の御蔵ことば

 

島に居ると、自然に対して自分がいかに非力なのかと気付かされることが多く、

船が就かないという、たったそれだけのことで、

どうすることも叶わない自然の力を実感し、ある部分諦めもし、

自分が今できることを、こじんまりと堅実に行うことが得策であると思い至る。

そしてまた、

自然とは実は美しく眺めたり楽しむもの、というだけではないのだ。

 

大変なことになっている、木曽の御岳山。

なるべくたくさんの方々が無事で居るように。

そして私たちは、このことからたくさんを学ばなければならないのだと思います。