八島ビジターセンター

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ミズナラの葉の上で

2014年06月28日 | Weblog

ミズナラの葉が巻かれています。この巻かれたものはよく木道に落ちていたりしますが、なんでしょう、、、、、、そう、オトシブミの揺籃(ようらん)です。揺籃・・・ゆりかごですね。よく自然系の雑誌などで取り上げられるので知っている方も多いのではないでしょうか。私も何度も揺籃は確認しています。よく足元に落ちていて踏みつぶしてしまいそうになります。

今回、揺籃を一生懸命つくっているオトシブミに出会う事ができました。

アシナガオトシブミではないでしょうか。下の個体が葉を巻いていきます。ゆっくり観察している時間がなかったのでなんともですが、葉を巻くときにぎゅーっと足に力を入れているように感じました。簡単に開いてしまわないように丁寧に作っているのですね。

あの揺籃の中には卵が産みつけられています。孵化した幼虫は揺籃になっている葉を食べて育つのだとか。そして育った幼虫が成虫になって、また八島湿原周りのミズナラに卵を産んで、揺籃を作って・・・。
私は揺籃を作っているオトシブミにあったのは今回が初めてです。でも私が気づくずーーーーっと前から揺籃をつくり、子孫を残してきたのでしょう。今回初めて気付けてとてもうれしかったです。まだまだ出会ったことのない生き物やその生き物のの営みが私たちの目の届かないところにあるのでしょう。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2014-07-06 00:41:52
オトシブミ成虫の赤くてなんときれいなこと。初めて拝見しました。
落とされた文を見ると、親の愛と、でもそれ以上何もしてやれない哀しさを感じます。葉っぱで包んで子供を送り出すあたり、他の昆虫にはないような子への愛情を感じますが、でも成虫になるところまでは面倒見切れない・・・
こんな昆虫、他にもいるんだろうかと思ったらファーブル先生で有名なフンコロガシとかは似た感じですかね。フンコロガシは名前はあれですけど、案外ロマンチックなやつらしいですよ。なんと天の川を頼りに方角を判断するとか。2013年のイグノーベル賞にもなってるです。
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コメントありがとうございます。 (ますだ)
2014-07-06 12:50:53
フンコロガシ、ちょっと調べました。なるほど、手をかけて子供の面倒をみるわけですね。哺乳類はだいだいが、子供が一人立ちするまで育てますが、そう思うと虫はさまざまですね。うみっぱなしもいれば、手をかけて育てるものもいるし、カバキコマチグモのように生きている自分の体ごと食べさせちゃうようなものもいるし。
鳥が星を頼りに渡りをするとは聞いたことがありますが、虫が天の川を頼りにしているとは初めて聞きました。いろんなことを研究している方がいらっしゃるんですね(@_@)
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