
こんにちは、料理研究部会です
6月は梅雨の時期。じめじめとうっとうしい時期でもありますが、ほどよい雨は農作物にとって大事なもの
梅雨のジメジメも、旬の野菜パワーで乗り切りましょう
さて、今月のテーマ食材は「ピーマン」と「新生姜」です。
まずは、ピーマン
<ピーマン>
ピーマンはとうがらしの甘味種を改良したもので、ピーマンやパプリカ、フルーツピーマンなどの種類があります。
一般的に販売されている緑色のピーマンは、未熟な状態で収穫されたもので、そのまま収穫せずに放っておくと完熟して赤くなります。
(品種によってはオレンジ色や黄色になるものもあります)
完熟した赤いピーマンのほうが甘味や栄養がありますが、赤くなるまでに日数がかかるため、効率よく収穫できる緑色のピーマンのほうが多く流通しています
そして、ピーマンの一種であるパプリカ
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カラフルで人気のあるパプリカは、暑すぎても寒すぎても栽培には適しません。宮城県の気候は冬が温暖で、夏は比較的気温が低いことから、パプリカの栽培に適しています宮城県産のパプリカはあまり知られていませんが、栗原市に大型ハウス(1.2ha)があり、平成22年度には、登米市に0.6ha、栗原市に4.2ha、合計で4.8ha規模(東京ドームと同じ広さ)の大型ハウスで栽培が開始されます。これにより、宮城県は日本一のパプリカ生産県になる見込みです
(出典:宮城県公式ウェブサイトより)
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ピーマンの栄養素は、
◎ビタミンCが豊富
…ビタミンCは風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに良いと言われています
◎カロテンが豊富
…カロテンは、体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持に効果があると言われています
※普通の緑のピーマンと比べると、オレンジと赤のピーマンの方が太陽をいっぱい浴びた分、ビタミンCやカロテンの栄養価が高いです
◎クエルシトリン
…苦み成分のクエルシトリンはポリフェノールの一種。高血圧抑制や抗うつ作用の効果があると言われています
それでは、ピーマンメニューをご紹介します
鶏のソテーとピーマンきのこバターしょうゆ炒め
~きのことピーマンの、バターしょう油味がよく合います~
<材料>2人分
鶏むね肉 1枚、塩・こしょう 適宜、オリーブ油 適宜
しめじ、舞茸、えのき 各30g、 赤ピーマン 1個、
青ピーマン 1個、 にんにく(みじん切り) 1片
バター 10g、 しょう油 大さじ11/2
<作り方>
① 鶏むね肉は2cm幅にそぎ切りにし、塩・胡椒をします。
② 赤、青ピーマンは種をとり、千切り、きのこは石づきをとり手で小分けにします。
③ フライパンにオリーブ油をひき、鶏肉の両面をこんがり焼きます。
④ 焼いた鶏肉をお皿に取り出し、フライパンにオリーブ油を加え、きのこ、にんにく、ピーマンの順に加え炒めます。野菜がしんなりしてきたら、バター、しょう油で味を整えます。
⑤ 焼いた鶏肉にピーマンきのこ炒めを添えて一緒にいただきます
<コツ・ポイント>
ピーマンは縦に切るとシャキシャキ感がでます。またさっと炒め、色鮮やかに仕上げましょう
きのこはエリンギ、しいたけなど何でもOKです
<レシピの生い立ち>
八百屋さんで熟した赤いピーマンを見つけ、青ピーマンと一緒に料理に加えてみました。
熟した赤ピーマンは甘味があり、苦手な方にもお薦めです
(レシピ作成:JUNKO.SATO)
クックパッドにもこのレシピを掲載しております。
クックパッド版はこちらから!!
次に、新生姜です。
<新生姜>
新生姜は、収穫後すぐに出荷したもの、もしくは早めに掘り出して出荷した生姜の事を指します。
収穫後2ヶ月から1年近く貯蔵して熟成させ辛みを十分に引き出してから出荷するものは「ひね生姜」です。
新生姜は、ひね生姜に比べて皮が薄く、水分が多くて辛みが少ないのが特徴です
食べると生姜特有のツンとした辛さが小さく、代わりにじゅわっと口に広がるジューシーさや、繊維質な食感がないので生姜が苦手な方にも食べやすいようです
さらに、新生姜は甘酢漬けにして食べるのがもっともポピュラーで、お寿司屋さんで〝ガリ〟として一度くらいは食べた事があるという方も多いのではないでしょうか?
新生姜の栄養素は
◎シネオール(香り成分)
…食欲を増進させる作用があるため、夏バテや疲労回復に効果があると言われています
◎ジンゲロール(辛み成分)
…強い殺菌力があり、食中毒や風邪予防に効果があると言われています
◎ショウガオール(辛み成分)
…血流を高め、深部の熱を作り出す働きがあると言われています
※生姜は加熱して利乾燥させると、ジンゲロールがショウガオールに変化します。
そのため、
★生で食べると…ジンゲロールで風邪予防に
★熱を加えて食べると…ショウガオールで冷え性対策に
体質に合わせて調理方法を変えてみるのもいいですね
では、レシピの紹介です。
新生姜とキュウリの中華風漬物
~新生姜とキュウリでさっぱりしたお漬物です常備菜にも
~
<材料>2~3人分
新生姜 15g、キュウリ 1本、酢 40cc、
醤油 20cc、ごま油 適量
<作り方>
① 新生姜は千切りに、キュウリは縦半分に切ってさらに厚さ1㎝のななめに切っておく。
② フライパンにごま油を入れ火にかけ、新生姜・キュウリをさっと炒める。
③ ボウルに酢・醤油を入れ、炒めた②を加えて混ぜ、冷蔵庫で冷やして出来上がり。
<コツ・ポイント>
炒めすぎないように、さっと炒めてすぐに調味液で和えてください
<レシピの生い立ち>
いつもの浅漬けと違うお漬物を作りたくて
ごま油で炒めると、中華風な感じになります
(レシピ作成:大坪 律子)
クックパッドにもこのレシピを掲載しております。
クックパッド版はこちらから!!
皆さまも旬の野菜で楽しいベジフルライフをお過ごしください。
来月のテーマは「つるむらさき」と「きゅうり」です。
ぜひお楽しみに