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みなさまこんにちは、料理研究部会です。11月に入り朝晩の気温がさがり暖房が欲しい時期になりましたね。
紅葉もピークになりドライブに行かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
さて、今月も「宮城旬の野菜おすすめレシピ」をお送り致します。
初めにご紹介するお料理はこれから寒い時期に美味しくなる「里芋」と「牡蠣」を使ったお料理です。
宮城県では蔵王町を中心に栽培されている里芋は体内の余分なナトリウムを排出して血圧の上昇を抑えるとされるカリウムも
豊富で、造血作用のある葉酸や肌荒れによいとされるビタミンB6も含まれている野菜です。
独特のぬめりの成分は「ムチン」や「ガラクタン」、「マンナン」という成分によるものです。ムチンは胃腸の粘膜を保護したり細胞
を活性化する作用があるといわれています。ガラクタンは水溶性食物繊維で、免疫力を高めたり、血中のコレステロールの抑制、
便通をよくする働きがあるとされます。マンナンも便秘予防や糖尿病予防などに効果があるといわれています。
里芋を探す時は「土垂(どだれ)」という品種を探してみて下さい。土垂は小芋を食する品種で小ぶりの里芋です。特有のぬめり
があり、肉質もねばりがあり煮くずれしにくいのが特徴です。
それではレシピの紹介です。
里芋と牡蠣のクリーム煮
旬の里芋と牡蠣を使って、ほっこりした料理を作ってみました!
<材料>(2人分)
里芋 中5個 ネギ 1本 牡蠣 100g 牛乳 200cc 味噌 小さじ1/2
酒 大さじ2 バター 10g 小麦粉 小さじ2 コショー 少々
<調理手順>
①里芋は、よく洗い皮ごと電子レンジで約5分加熱し、熱いうちに皮を剥いて、一口大に切っておく。
②牡蠣は洗って水気を拭き取って分量以外の小麦粉をふるっておき、ネギは3cmのぶつ切りにしておく。
③フライパンにバターを入れ熱し、ネギと牡蠣を入れ炒め、小麦粉を加えてさらに炒める。
④酒、牛乳を加えて煮、とろみがついたら味噌、コショーで味を整えて出来上がり。
<コツ、ポイント>
とろみ加減は、牛乳で調節してください。
<レシピの生い立ち>
里芋を洋風の煮物にしたかったので。さらに、旬の牡蠣を合わせてみようと思い作りました。
クックパッドにもこのレシピを掲載しております。
クックパッド版はこちらから!!
<レシピ作成:大坪律子>
2品目は仙台の伝統野菜である「仙台曲がりねぎ」を使ったお料理です。
ねぎは中国西部が原産で体を温め、疲労を回復する薬用植物として珍重されています。平安時代には日本で栽培されていたと
いう記録が残っています。一般的な「ねぎ」は、まっすぐに伸びた棒状の「立ちねぎ」を指しますが、それに対し白い軟白部分が
大きく曲がったものを「曲がりねぎ」と呼びます。曲げることで軟白部分が柔らかくなり、甘みが増しておいしいと言われています。
それではレシピの紹介です。
なすと曲がりねぎのからし酢味噌和え
~柔らかな曲がりねぎとなす甘みが食欲を誘います~
<材料>2人分
曲がりねぎ 1本 なす 1本 みそ 大さじ2 酢 大さじ1
砂糖 大さじ2、練り辛子 小さじ1/2
<作り方>
① なすは洗ってへたをとり、2つに切りそれを4~6等分に切り、熱湯で2,3分茹でます。
② ねぎは3cm幅に切ります。熱湯でねぎが柔らかくなるまで茹でます。
③ みそに砂糖、酢を加えてよく混ぜ、練り辛子をくわえます。
④ 茹でた曲がりねぎ、なすが熱いうちに③に和えます。
<コツ・ポイント>
なす、ねぎは茹で過ぎないこと。
酢味噌だけでも美味しいですが、練り辛子を加えると味がしまります。
<レシピの生い立ち>
仙台産の「曲がりねぎ」は、土を盛上げながらある程度育てたら、新たに土を盛ったり一度抜いたりして横向きに植え直す手間をかけて育てます。
植物が光によって曲る性質を利用しています。手間をかけ育てた曲がりねぎは、とても柔らかく、辛みは熱を加えると甘味に変わり
美味しくなり、茹でナスと合わせてみたら相性バッチリでした。
クックパッドにもこのレシピを掲載しております。
クックパッド版はこちらから!!
(レシピ作成:JUNKO.SATO)
寒い時期になると、根菜類も美味しくなり鍋物が食べたくなる時期ですね。
今月のお料理も簡単に出来そうなので、鍋を煮込んでいる間のもう1品として作ってみてはいかがでしょうか?
それでは、来月もお楽しみに!!