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こんにちは、料理研究部会です
7月に入り、本格的に陽ざしが強くなってきましたね
日傘・帽子・日焼け止めだけでなく、
野菜を摂って身体の中から日焼け対策を行いたいですね
さて、今月のテーマ食材は「キュウリ」と「つるむらさき」です。
まずは、キュウリ
<キュウリ>
キュウリの原産地はヒマラヤと言われ、日本へは中国から伝わりました。
江戸時代ごろまでは黄瓜(きうり)と呼ばれていたそうですが、その後
中国名の胡瓜という漢字をそのまま当て字にされたようです。
キュウリの栄養素は、
◎水分(90%)
…ほとんどが水分でできているため、水分補給に適しています
薬膳では「身体を冷やす」働きもあるため、夏の暑さや、喉・
身体の渇きにお勧めです
◎カリウム
…利尿作用があり、体内の老廃物を排出する働きがあります
デトックスやむくみ解消に効果があると言われています。
◎ククルビタシン(苦み成分)
…胃液や唾液の分泌を促進し、食欲を増進させる作用があります
◎ホスホリパーゼ
…2010年福島大の杉森准教授により、キュウリには脂肪分解酵素
「ホスホリパーゼ」が含まれていることが発見されました。
酵素は熱に弱く、酵素の働きを期待するには生での摂取が鉄則で
さらにすりおろすことで酵素が放出され、より効果的に酵素を摂取する
ことができます
キュウリは、ほかの野菜と比べて栄養素の含有量が少ないのは確かですが、
ビタミン・ミネラル・食物繊維などをバランスよく含んでいますし、
上記のように、身体に良い効果をもたらすことも期待できます
それでは、キュウリメニューをご紹介します
きゅうりと新じゃがいものカレー炒め
~きゅうりのシャキシャキ、じゃがいものホクホク感がクセになります~
<材料>2人分
きゅうり 1/2本、新ジャガイモ 1個、ウインナー 3本、
オリーブ油 適宜、カレー粉 小さじ1/2、塩・胡椒 少々
<作り方>
①きゅうりは皮を縞目にむき、縦2つに切り、斜めそぎ切りにします。
新じゃがいもはよく洗い拍子切りにします。ウインナーは斜め切りにします。
②フライパンにオリーブ油をひき、新じゃがいもを中火でこんがり炒めます。
③じゃがいもに火が通ったらウインナー、きゅうりを加え強火で炒め、
塩・こしょう、カレー粉を加えさっと炒めます。
<コツ・ポイント>
きゅうりは強火で一気に火をいれ、歯ごたえを残します。
弱火だと水分が出て水っぽくなるので注意
<レシピの生い立ち>
いつものじゃがいものカレー炒めに、きゅうりを加えてみたらシャキシャキの
歯ごたえに仕上がりました。カレー味のきゅうりもなかなかいけますよ
(レシピ作成:JUNKO.SATO)
クックパッドにもこのレシピを掲載しております。
クックパッド版はこちらから
次に、つるむらさきです。
<つるむらさき>
ツルムラサキは中国南部から東南アジアにかけて広く栽培されており、
2000年も以前から食用にされていたと言われています。
原種は薄い紫がかった茎をしていましたが、現在市場には、
紫のタイプよりも茎が緑のタイプが主流となっています。
全国の平成24年産のツルムラサキの収穫量では、
1位:福島県(33%)、2位:宮城県(20%)、4位:山形県(13%)と
東北3県で生産が盛んです
つるむらさきの栄養素は、
◎β-カロテン
…体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、
粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働き
があるといわれています
◎カルシウム・マグネシウム
…骨を生成する上で欠かせない成分でもあり、骨を丈夫にし、健康を維持します
◎ビタミンC
…肌の健康維持や免疫力を高めます
◎ムチン(ぬめり成分)
…胃腸の粘膜を保護したり細胞を活性化する作用があるといわれています。
などなど、とても栄養価が高い野菜です
それでは、つるむらさきメニューをご紹介します
つるむらさきと厚揚げのもろみ味噌炒め
~厚揚げと炒めてボリュームアップ!おかずにピッタリ~
<材料>2~3人分
つるむらさき 1束、厚揚げ 1枚、もろみ味噌 大1~2、
酒 小1、砂糖 小2~3、白ごま 適量、油 適量
<作り方>
①つるむらさきは、3㎝に、厚揚げはさっと熱湯をかけて油を抜き、
一口大に切っておく。
②フライパンに油を入れ火にかけ、厚揚げとつるむらさきを炒める。
③酒・もろみ味噌・砂糖で味を調え、最後に白ごまを加えて出来上がり。
<コツ・ポイント>
炒め方によっては水分が多く出てくるので、その場合は、水溶き片栗粉で
とろみをつけても美味しいです。
もろみ味噌がない場合は、普通の味噌を使い、分量は加減して
作ってみてください
<レシピの生い立ち>
つるむらさきは、少し独特の味がするので、
濃い味付けの方が合うかなと思い作りました
(レシピ作成:大坪 律子)
クックパッドにもこのレシピを掲載しております。
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皆さまも旬の野菜で楽しいベジフルライフをお過ごしください。
来月のテーマは「ズッキーニ」と「枝豆」です。
ぜひお楽しみに!