切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

フジテレビの勘三郎一家の番組を観て。

2011-11-04 23:59:59 | かぶき讃(トピックス)
テレビ観たんですが、勘三郎の病気って重いんですね。というわけで、簡単な感想。

「引退しろ」と医者に言われたって、なかなか衝撃的でした。ま、今までが元気すぎたんですよね、きっと。

わたしも体調崩し始めた最初が耳で、そのうち目が悪くなって、次に持病が悪化したって順番だったんだけど、自分の実感だと目が悪くなって記憶力がガタ落ちになったんですよね(これでも、昔は記憶力で売ってたんですけど!)。

なので、記憶力の低下に抵抗して、勘三郎が病室にあったパンフレットを丸暗記したってエピソードは、ちょっと身につまされましたね~。

ただ、記憶力の件にしても、体力トレーニングにしても、滅茶苦茶努力していることに感動しました!こういうところは見習わなければ!

わたしの勘三郎観っていうのは、「運動神経の塊みたいな役者」というもので、それ故に、勘三郎の「研辰の討たれ」とか「法界坊」は、わたしにはうるさ過ぎる芝居だった。ただ舞踊だけは別で、「法界坊」の最後の「双面」なんか、踊りに魔を感じて大好きだったんですけどね~。

なので、以前も書いたことがあるけど、ちょっと体が不自由になったくらいの方が、ハンディを持った方が、かえって深い腹芸に変わっていくんじゃないの、なんて平気で書いていたものなんですが、それがね…。

でも、猿之助みたいに舞台に出れないカラダじゃないんだし、晩年体が不自由だった五代目歌右衛門とか両足を切断しながら舞台に立った三代目澤村田之助みたいな例もありますから、体と相談しながら、頑張ってほしいと思いましたね~。ただ、勘太郎の勘九郎襲名では父親として舞台に立ちたいでしょうから、くれぐれも無理しないようにとは思いましたけど(海老蔵襲名の時の團十郎の病気もありましたから。)。

で、番組に戻ると、やっぱり小山三がよいですね。91歳だけど、勘三郎より顔色いいですもの!

というわけで、この一家はいろいろストーリーがあるなあ~。

襲名興行あたりで、また続きが放送されるんでしょうね~。

PS:画像は「勘三郎襲名」のときのもの。






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