切られお富!

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祝 菊五郎の文化功労者

2015-11-12 23:59:59 | かぶき讃(トピックス)
「勲章に彩られる晩年」という感じになってはまだまだ困る人。わきじゃなくて主役でお願いしますよ、音羽屋!

この人といい、幸四郎といい、どうも息子に主役を譲りすぎなんですよ、最近。確かに菊之助への芸の継承も大事なんだろうけど、菊之助や松緑が菊五郎劇団の舞台の主役では、まだまだ全然力不足。

幸四郎はだいぶ年を取ってきた感じがするんだけど、幸い菊五郎はまだまだ元気そうなんだし、合邦なんかは息子を押しのけて、自分が主役を張ってほしいですよ。あと、十種香の勝頼はベテランになった菊五郎にこそ演じてほしい。梅幸でも二代目鴈治郎でも、老年にいたってみずみずしく演じていた役だから、これから菊五郎の味出てくるんじゃないですかね。

他では、道成寺はもうやらないのかもしれないけど、音羽屋ゆかりのものですし、踊り納めの機会があってもよいのでは。また、吉右衛門じゃないけど、先代の6代目ゆかりの演目で埋もれているものがあれば復活したっていい。

まだまだ、はたらいてください。新三の鰹売りとかじゃ、みんな納得しませんよ。

ということで、音羽屋への私的エールでした!


菊五郎の色気 (文春新書)
長谷部 浩
文藝春秋
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