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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

映画『エイミー』を観て。

2017-05-07 23:59:59 | アメリカの夜(映画日記)
27歳で早世した歌手エイミー・ワインハウスのドキュメンタリー映画なんだけど、広い意味で「男運ない人だな~」という印象と、彼女の死は自業自得ってわけでもないんだなと。というわけで、簡単な感想のみ。

なにしろ、生前からアル中、ヤク中の噂の絶えない人だったんで、観る前は若死にするのも当然な印象を持っていたんだけど、どうも話はそう単純じゃないみたい。

で、このドキュメンタリー映画で印象的なのは、とにかく大量のプライベート動画がこれでもかというくらい出てくるということ。今までのこの手のドキュメンタリーって、本人の映像は少しだけで、周囲の証言で構成されたりするものだと思うんだけど、まだ生きてるんじゃないかって思ってしまうほど、動いている彼女の映像が出続ける。これって、デジカメ時代、スマホ時代の宿命なのか、それともこういう女子のプライベートさらし体質の結果なのか!このこと自体に結構驚かされましたね。

そして、冒頭にも書いた通り、まあ、クズみたいな男ばっかりと付き合うんですよね。要するにヒモみたいなタイプばっか。それに、彼女の存在がセレブ化するにつれて、オヤジがしゃしゃり出てビジネスを勝手にまわしていく。

非難を浴びた晩年のライブの失敗とか、激やせ状態なんか完全に周囲のそれも男たちのせいだと思いました。

でも、ちょっとだけホッとするのは、彼女が尊敬し、そして共演した伝説の歌手トニー・ベネットの存在。近年ではレディーガガとのアルバムもありましたが、個人的にはビル・エバンスとの一枚がわたしは好きだな~。ま、そんなことはともかく、トニー・ベネットがグラミーのプレゼンターとして登場した時や共演した時の彼女のはしゃぎようと、彼女の死後、トニー・ベネットが彼女を悼んで残した言葉がなんとも素敵でした。周りがこういう大人ばかりだったらね~。

というわけで、彼女のことを知らない人も見る価値あり。ほんと、ビリー・ホリデーとかエディット・ピアフみたいな人生を地で行っちゃった彼女が、じつは繊細な女性だったことがよくわかる映画でした。オススメ!


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