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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

『十一代目團十郎と六代目歌右衛門』 中川右介 著

2010-02-28 23:59:59 | 超読書日記
以前書いた記事で取り上げた本。ちゃんと読んでなかったんで、読みました。簡単に感想。

読み始めたら、夢中で読んでましたね~、食事もしないで。

この本は、二人の芸の話というより、生い立ちから死ぬまでの、歌舞伎界裏ストーリーみたいな感じ。

特に力点は、六代目歌右衛門が五代目の実子じゃないということでしたね。

それに比べると、十一代目團十郎の奥さんのこと(宮尾登美子の『きのね』という小説に出てくる話)はほとんど出てこなかったなあ~。

結局、トータルとしては、大下英治の政治小説みたいな権謀術数モノみたいな趣もありましたね~。(たとえば、勲章レースみたいな話。ちょっと、山崎豊子原作、山本薩夫監督の映画みたい!)

ただ、政治の場合もそうだけど、たぶん、ほとんど全部事実だってことに衝撃があるかな~。

個人的には、若いときの歌右衛門の駆け落ち(これは有名な話)と、團十郎と片岡我童の話が興味深かった!

というわけで、歌舞伎に興味のない人でも、意外と面白いんじゃないのかな?


十一代目團十郎と六代目歌右衛門―悲劇の「神」と孤高の「女帝」 (幻冬舎新書)
中川 右介
幻冬舎

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きのね〈上〉 (新潮文庫)
宮尾 登美子
新潮社

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