ここのところ、訃報が続きますね~。作家戸川昌子の訃報で思い出したのは、戸川自身が原作の映画で、なおかつ出演も果たした『猟人日記』。監督は、石原裕次郎の『狂った果実』や加賀まりこの『月曜日のユカ』を撮った中平康でした。むかし、渋谷の映画館で観たんだけど、追いつめられる仲谷昇の様子なんか、スリリングでしたよ。もちろん、DVD、出てないですよね?ご冥福をお祈りいたします。
作家の戸川昌子さんが死去 85歳 シャンソン歌手、コメンテーターで活躍
女あさりをする男の克明な日記をめぐるミステリーだったんだけど、ジェームス三木とか岡田斗司夫のずっと先を行く作品だったって、まとめ方でよいのかな?
たぶん、来年の国立フィルムセンターの物故者関係作品特集で上映するんじゃないでしょうか。中平康がギリギリまだ冴えてた時代の傑作でした。
思えば、渡辺美佐子主演の『その壁を砕け』とか、ミステリー仕立ての映画が得意な監督でしたね。ただ、才人、才に溺れるみたいなところがあって、30歳で監督デビュー後、52歳で急死。晩年は荒れた生活をしているんで、監督実働20年を切っていると思うんですが、1963年、64年、65年と年に4本監督作品が公開されているって、労働ペースがさすがに惨い。これは、才能が枯渇しますよ。
ちなみに、問題の三年間の作品は・・・
1963年公開 「泥だらけの純情」、「俺の背中に陽が当たる」、「現代っ子」、「光る海」
1964年公開 「月曜日のユカ」、「猟人日記」、「砂の上の植物群」、「おんなの渦と渕の流れ」
1965年公開 「現代悪党仁義」、「黒い賭博師」、「野郎に国境はない」、「結婚相談」
これだけでも、凄いフィルモグラフィーですね。並みの監督ならため息をつくんじゃ~。
なお、芦川いづみ主演の隠れた傑作「結婚相談」は以前記事にしたんで、興味のある方はコチラもどうぞ!芦川いづみが藤竜也の夫人だというのは、もちろんご存知ですよね!
というようなわけで、戸川昌子のことじゃなくて、中平康の話になっちゃったな~。
作家の戸川昌子さんが死去 85歳 シャンソン歌手、コメンテーターで活躍
女あさりをする男の克明な日記をめぐるミステリーだったんだけど、ジェームス三木とか岡田斗司夫のずっと先を行く作品だったって、まとめ方でよいのかな?
たぶん、来年の国立フィルムセンターの物故者関係作品特集で上映するんじゃないでしょうか。中平康がギリギリまだ冴えてた時代の傑作でした。
思えば、渡辺美佐子主演の『その壁を砕け』とか、ミステリー仕立ての映画が得意な監督でしたね。ただ、才人、才に溺れるみたいなところがあって、30歳で監督デビュー後、52歳で急死。晩年は荒れた生活をしているんで、監督実働20年を切っていると思うんですが、1963年、64年、65年と年に4本監督作品が公開されているって、労働ペースがさすがに惨い。これは、才能が枯渇しますよ。
ちなみに、問題の三年間の作品は・・・
1963年公開 「泥だらけの純情」、「俺の背中に陽が当たる」、「現代っ子」、「光る海」
1964年公開 「月曜日のユカ」、「猟人日記」、「砂の上の植物群」、「おんなの渦と渕の流れ」
1965年公開 「現代悪党仁義」、「黒い賭博師」、「野郎に国境はない」、「結婚相談」
これだけでも、凄いフィルモグラフィーですね。並みの監督ならため息をつくんじゃ~。
なお、芦川いづみ主演の隠れた傑作「結婚相談」は以前記事にしたんで、興味のある方はコチラもどうぞ!芦川いづみが藤竜也の夫人だというのは、もちろんご存知ですよね!
というようなわけで、戸川昌子のことじゃなくて、中平康の話になっちゃったな~。
新装版 猟人日記 (講談社文庫) | |
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講談社 |
ブラックシープ 映画監督「中平康」伝 | |
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ワイズ出版 |
日活100周年邦画クラシック GREAT20 狂った果実 HDリマスター版 [DVD] | |
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日活100周年邦画クラシック GREAT20 月曜日のユカ HDリマスター版 [DVD] | |
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結婚相談 [DVD] | |
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中平康レトロスペクティヴ―映画をデザインした先駆的監督 | |
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プチグラパブリッシング |
コメントありがとうございます。
調布の深大寺ロケが印象的な映画『波の塔』。あの映画に限らず、有馬稲子の影のある感じって、市川崑監督との不倫が少なからず影響しているんでしょうねえ~。のちのち、ご本人の日経新聞連載「私の履歴書」を読んで、思いました。
それと、
>『悪魔のようなあいつ』ってDVDになっているそうですね。久世光彦も本望でしょう(笑)。
教えていただいてありがとうございます。DVDになっていたとは!調べたら、某レンタル店にも置いているというんで、映画『太陽を盗んだ男』といっしょに見直そうかな。
やはり、この時代の沢田研二は良いです。最近見かけませんが・・・。脚本を書いた長谷川和彦も本望なんじゃないでしょうか!
本家の有馬稲子は、『波の塔』にしても、あの丸顔ながら陰のある役も似合う美人でした。
あの頃は津川雅彦も若かったですね…。
藤竜也で思い出しましたが、『悪魔のようなあいつ』ってDVDになっているそうですね。
久世光彦も本望でしょう(笑)。