切られお富!

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『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)

2011-12-20 23:54:36 | 超読書日記
この本が本当にビジネスの役に立つのかよくわからないけど、読んでて楽しくなる本です!個人的には。ジョブス関連本に続くヒットだったな~。装丁もいいしね。というわけで、簡単に感想っ。

アメリカのロックバンド・グレイトフル・デッドなんて、今の日本の音楽ファンにどのくらいの知名度があるんですかね?

かつては渋谷系(これも最近は死語らしくて、若い子に聞いたら知らないといわれ、わたしショックを受けました!)のミュージシャンが彼らの曲を演奏していたこともあり、わたしもこのバンドの『アオクソモクソア』とか『ライブ・デッド』をよく聴いていました!あとジェファーソン・エアプレインの『シュールリアリスティック・ピロウ』も!

で、デッドの場合、だらだら長い曲を聴いてるのが楽しいんですよね~。曲自体のよさはトリビュート・アルバム『デッド・クレイジー』を聴くまでよくわからなかったくらいだし…。

ということで、肝心の本の話。

デッドがレコードの売上でなく、ツアーのチケット売上を収入源にしたこととか、チケットの直接販売、ライブの録音の許可などなど…。要するにファン(消費者)とのダイレクト・コミュニケーションで独特の世界観を作ってきたことが賞賛されています。

確かに、今はCDが売れなくなり、ライブ・エンターテイメントなど生の体験が尊ばれる時代。また、ネットの出現で供給サイドと消費者サイドの間が断然近くなった。(中間業者が不要になった。)

となると、すべてのジャンルがインディーズ化するはずなんだけど、そうはなってないなあ~というのがわたしの意見ではありますけどね。(たとえば、映画でも音楽でも、ビジネス的には寡占化が進んで、わたしに言わせればつまらないものがバカ売れする時代。)

とはいえ、この本のよさは、なんとなく肩肘張らずに読めること。このあたりがデッドの精神を体現して入るんですよね~。

ということで、閉塞状況を軽やかに逃げ出したい願望の持ち主には薦めます。ジェリー・ガルシアの透明感あるギターの音色とともに。

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ
クリエーター情報なし
日経BP社


デッド・クレイジー
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BMGビクター


アオクソモクソア(デラックス・エディション)
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ワーナーミュージック・ジャパン


ライヴ/デッド
クリエーター情報なし
ダブリューイーエー・ジャパン


The Grateful Dead (Skull & Roses)
クリエーター情報なし
Rhino


シュールリアリスティック・ピロー
クリエーター情報なし
BMG JAPAN
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