全然関係ない本だけど、『菅野レコーディングバイブル 』(嶋護 著)という本の中で、シネフィル(映画狂)なら知ってて当然なことの例として、「キャサリン・ヘップバーンとスペンサー・トレイシー共演の映画」というのが出てきて、しばし、わたしは絶句した!観てないな~。というわけで、観てみました!この黄金コンビの愉快な映画を!!
キャサリン・ヘップバーンなら『赤ちゃん教育』や『アフリカの女王』が大好きだし、スペンサー・トレイシーなら『ニュルンベルク裁判』が忘れ難いなんて思いつつ、実生活でもパートナー同士だったこの二人の共演作って、案外ビデオやDVDが残っていない。
合計9本中、最晩年の『招かれざる客』くらいしか店頭では見かけたことがないし、500円DVDも出てないですよね?(たぶん?!)
で、たまたま某大型レンタル店で見かけたこの作品を手に取ったのですが、意外にも現代日本で再見されるべき映画!これって、夫の愛人への殺人未遂で逮捕されたある女性の裁判で、検事と女性弁護士の夫婦が対決するという内容なんですよ!
もちろん、アメリカ映画ですから、陪審員制度。
二人の法廷での弁舌、特にキャサリン・ヘップバーンの凛々しい演説振りがカッコイイし、一歩下がっているというわけでもないけれど、優しく女性をサポートするスペンサー・トレイシーのジェントルマンぶりと、その反面の嫉妬もほほえましい。
実生活ではカトリックだったスペンサー・トレイシーは妻との離婚ができず、キャサリンとの仲はハリウッド公認のものとされながら、彼の葬式に彼女は出席することができなかった。
恋多き女性だったキャサリン・ヘップバーンが、ようやく出会った最高の相性の男性。でも、その彼とは結婚できなかったという不幸は、ちょっと『旅情』という彼女の出演作のヒロインの運命を髣髴とさせる。
さて、ケーリー・グラントやハンフリー・ボガードとの共演作に比べて、この映画の彼女の表情はなんとなく柔らかい。
芝居に実生活を見るのはあまり品のよくない趣味だけど、そんな無粋も彼らのその後の運命を知るシネフィルには、きっと許されるでしょう。
というわけで、シネフィルなら見るべき一本という意味で、オススメです。
PS:女性映画の名匠ジョージ・キューカー(バーグマンの『ガス燈』など)はミステリー仕立てもうまいひと。冒頭のロケ撮影は初期のキューブリックの映画みたいでハラハラします!
キャサリン・ヘップバーンなら『赤ちゃん教育』や『アフリカの女王』が大好きだし、スペンサー・トレイシーなら『ニュルンベルク裁判』が忘れ難いなんて思いつつ、実生活でもパートナー同士だったこの二人の共演作って、案外ビデオやDVDが残っていない。
合計9本中、最晩年の『招かれざる客』くらいしか店頭では見かけたことがないし、500円DVDも出てないですよね?(たぶん?!)
で、たまたま某大型レンタル店で見かけたこの作品を手に取ったのですが、意外にも現代日本で再見されるべき映画!これって、夫の愛人への殺人未遂で逮捕されたある女性の裁判で、検事と女性弁護士の夫婦が対決するという内容なんですよ!
もちろん、アメリカ映画ですから、陪審員制度。
二人の法廷での弁舌、特にキャサリン・ヘップバーンの凛々しい演説振りがカッコイイし、一歩下がっているというわけでもないけれど、優しく女性をサポートするスペンサー・トレイシーのジェントルマンぶりと、その反面の嫉妬もほほえましい。
実生活ではカトリックだったスペンサー・トレイシーは妻との離婚ができず、キャサリンとの仲はハリウッド公認のものとされながら、彼の葬式に彼女は出席することができなかった。
恋多き女性だったキャサリン・ヘップバーンが、ようやく出会った最高の相性の男性。でも、その彼とは結婚できなかったという不幸は、ちょっと『旅情』という彼女の出演作のヒロインの運命を髣髴とさせる。
さて、ケーリー・グラントやハンフリー・ボガードとの共演作に比べて、この映画の彼女の表情はなんとなく柔らかい。
芝居に実生活を見るのはあまり品のよくない趣味だけど、そんな無粋も彼らのその後の運命を知るシネフィルには、きっと許されるでしょう。
というわけで、シネフィルなら見るべき一本という意味で、オススメです。
PS:女性映画の名匠ジョージ・キューカー(バーグマンの『ガス燈』など)はミステリー仕立てもうまいひと。冒頭のロケ撮影は初期のキューブリックの映画みたいでハラハラします!
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