切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

本日、国立小劇場におりました。

2012-02-18 23:59:59 | 私の写メ日記(観劇版)
文楽公演第一部を観てました。「彦山権現誓助剣(ひこさんごんげんちかいのすけだち)」。客席にこぶ平じゃなくて正蔵らしき人を観たなあ~。気のせいでしょうか?というわけで、簡単に。

吉田玉男さんの本を読んでいたら、六助をあんまりやってないそうなんですよね。意外でした。微塵弾正が面白いともおっしゃっていましたが・・・。

個人的には、「杉坂墓所」の英大夫・清介や「毛谷村」の燕三の三味線、吉田和生のお園がなかなか。

歌舞伎だと毛谷村六助は吉右衛門の懐の深さと海老蔵の意外にも朴訥とした青年像がよかったんだけど、文楽だと人形の頭のこともあって、武人っぽくは見えますね。

今回は「立浪館仇討ちの段」までやっておしまいだったんですが、わたしはこの段はじめて観ました。国立劇場の歌舞伎の通し上演でも普通の勢揃い仇討ち場面で終わりだったような記憶が・・・(といっても曖昧ですが・・・。)。

で、御殿の美術や名剣のせいで蛙が鳴き出すくだりとか、趣向はあるんだけど、なぜ余り上演されないのかって、わかる様な気がしました。だって、「毛谷村」で終わった方が断然綺麗だもの!

というわけで、疲れ気味でしたが堪能させていただきました。

PS:じつはこの日チケット忘れてしまって、チケットセンターで再発行してもらいました。以前は歌舞伎座でもやってもらったなあ~。国立でも松竹でも、会員だとわりとすぐに融通きくんですよね。

それと、今回の二月公演で気付いたのは、一部と三部の客の入りが微妙になってきたということ。以前に比べて、住大夫の出ない演目の客の入りに陰りが見えてきたような・・・。これは景気の問題もあるのか、それとも・・・。
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