切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

團十郎の病気休演。

2012-12-18 23:59:59 | かぶき讃(トピックス)
勘三郎の件があったので、メディアがやけに報道してますが、大丈夫なんですかね。大事でないことを祈りますが・・・。

今年の昼夜「勧進帳」興行。團十郎が弁慶をやった舞台の元気のなさが、わたしには妙に気になりました。弁慶は若手役者でも意識がなくなるほど体力を消耗する難役だけに、体調万全じゃないと相当大変な芝居でしょう。

ただ、あの舞台では長年の舞台経験を生かし、万全じゃなくても力の入れ加減抜き加減を調整して必死に演じきろうとする團十郎にむしろ感動を覚えたものですが・・・。

でも、團十郎の「勧進帳」弁慶といえば、吉右衛門の腹芸や幸四郎の心理主義とも違う獣的で独特の音楽的台詞回しが特徴で、病気前の團十郎が大阪松竹座で演じた仁左衛門=富樫との共演が忘れられないなあ~。あの舞台がわたしの観た團十郎弁慶のベストアクトでした!

(ただし、こういう團十郎の弁慶が賛否両論なのは知っています。でも、團十郎みたいな弁慶は近代以降の弁慶としては貴重な変種であって、七世幸四郎とも十一世團十郎とも違う個性だと思う。海老蔵は十一世團十郎タイプかな?)

さて、来年の三月にはシェイクスピア「オセロー」の出演も決まっている團十郎。四月の歌舞伎座も当然ご出勤でしょうから、お体お大事に!孫と三代で舞台に上がりたいでしょうしね。もちろん、わたしも成田屋三代の舞台を観たいです!

PS:ところで「團十郎」って名前の毛抜きがあるんですよね!これを発見した時は大笑いしてしまいました!もちろん、歌舞伎十八番に「毛抜」って芝居があるからですよ!ちなみに、團十郎の「毛抜」の粂寺弾正

團十郎復活
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文藝春秋


日本橋 木屋オリジナル毛抜 團十郎
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木屋
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