井上靖の小説「氷壁」のモデルとなった登山家の方が亡くなったと聞いて思い出してしまったのは、増村保造監督の映画『氷壁』。菅原謙二、山本富士子、川崎敬三という配役が、いかにも往事の大映!って感じなわけだけど、映画としては・・・でしたね。
どんな題材でも自分流に料理するつもりだったはずの増村。しかし、この映画では、通常のメロドラマを換骨奪胎しきれずに、随所にエキセントリックな増村流が飛び出してしまい、映画館で見ていたわたしの周囲では、失笑の声さえ漏れた。
増村を先行世代の監督として意識していたいわれる大島渚は「増村は『氷壁』みたいな企画に乗るべきではなかった。」とあるところで発言しているが・・・。
しかし、この作品の失敗が、後の名作『妻は告白する』に繋がっている事を考えると(内容もちょっと似ているし。)、過渡期的な作品だったということか?
そんなことを考えてしまった、訃報でしたね。まったく関係なかったけれど!
・増村保造レトロスペクティブ
石岡繁雄氏=元鈴鹿高専教授、「氷壁」のモデル登山家 (読売新聞) - goo ニュース
どんな題材でも自分流に料理するつもりだったはずの増村。しかし、この映画では、通常のメロドラマを換骨奪胎しきれずに、随所にエキセントリックな増村流が飛び出してしまい、映画館で見ていたわたしの周囲では、失笑の声さえ漏れた。
増村を先行世代の監督として意識していたいわれる大島渚は「増村は『氷壁』みたいな企画に乗るべきではなかった。」とあるところで発言しているが・・・。
しかし、この作品の失敗が、後の名作『妻は告白する』に繋がっている事を考えると(内容もちょっと似ているし。)、過渡期的な作品だったということか?
そんなことを考えてしまった、訃報でしたね。まったく関係なかったけれど!
・増村保造レトロスペクティブ
石岡繁雄氏=元鈴鹿高専教授、「氷壁」のモデル登山家 (読売新聞) - goo ニュース
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