
先日見たスパイク・リーの最新作『セントアンナの奇跡』がよかったので、見逃していたこの作品を観ました。簡単に感想っ。
マーティン・ルーサー・キングと比較される黒人活動家の伝説的な存在マルコムX。
キング牧師の非暴力主義的な姿勢とは対照的に、暴力もいとわないその姿勢は彼を危険人物のように思わせるのですが、その実像は…。
というわけで、3時間以上もある伝記映画なのですが、前半のワイルドな青春時代、中盤のイスラム教への改宗と活躍、終盤の組織からの脱退と暗殺…、とおおまかに三部構成という感じですかね~。
で、率直に感想だけいうと、さすがにスパイク・リーも少し気合が入りすぎたというか、思い入れが強いだけに伝記映画としての正確性が先にたって、映画としての大きな感銘まではいかなかったかな~といったっところか。
といっても、マルコムXを知るという意味ではよくできているし、この映画をみることによって、彼の暴力肯定イメージはかなり改善されますが、映画的なカタルシスまではどうなのかな?
特に、最後なんかは大物ゲストが登場したりして、この映画の製作が自由なものではなかったことが想像されますが、詳しくは映画をご覧ください。
今年公開されたチェ・ゲバラの伝記映画二部作もそうだったけど、伝記映画って、作り手の思い入れが強すぎると、事実に縛られてしまって映画としてのグルーブ感がそがれてしまうきらいがありますね?
特に、マルコムXやゲバラみたいに存在が神格化されていると、なおさら難しいのかと…。
しかし、考えてみると日本ではこういう伝記映画ってないですよね~。というか、そもそも、描くに足る人物がいないということか?
因みに、黒人解放運動指導者の系譜について知りたい方は、『アフリカン・アメリカン スラング辞典』が判りやすいです。
PS:結局、黒人同士の対立になってしまうってあたりの悲しさは、同じ監督の『ドゥ・ザ・ライト・シング』に通じるものがありますね。
(過去に書いた関連記事)
・『チェ 28歳の革命』 ソダーバーグ監督
・『チェ 39歳の手紙』 ソダーバーグ監督
・アフリカン・アメリカン・スラング辞典(改訂版) 泉山真奈美 編著
マーティン・ルーサー・キングと比較される黒人活動家の伝説的な存在マルコムX。
キング牧師の非暴力主義的な姿勢とは対照的に、暴力もいとわないその姿勢は彼を危険人物のように思わせるのですが、その実像は…。
というわけで、3時間以上もある伝記映画なのですが、前半のワイルドな青春時代、中盤のイスラム教への改宗と活躍、終盤の組織からの脱退と暗殺…、とおおまかに三部構成という感じですかね~。
で、率直に感想だけいうと、さすがにスパイク・リーも少し気合が入りすぎたというか、思い入れが強いだけに伝記映画としての正確性が先にたって、映画としての大きな感銘まではいかなかったかな~といったっところか。
といっても、マルコムXを知るという意味ではよくできているし、この映画をみることによって、彼の暴力肯定イメージはかなり改善されますが、映画的なカタルシスまではどうなのかな?
特に、最後なんかは大物ゲストが登場したりして、この映画の製作が自由なものではなかったことが想像されますが、詳しくは映画をご覧ください。
今年公開されたチェ・ゲバラの伝記映画二部作もそうだったけど、伝記映画って、作り手の思い入れが強すぎると、事実に縛られてしまって映画としてのグルーブ感がそがれてしまうきらいがありますね?
特に、マルコムXやゲバラみたいに存在が神格化されていると、なおさら難しいのかと…。
しかし、考えてみると日本ではこういう伝記映画ってないですよね~。というか、そもそも、描くに足る人物がいないということか?
因みに、黒人解放運動指導者の系譜について知りたい方は、『アフリカン・アメリカン スラング辞典』が判りやすいです。
PS:結局、黒人同士の対立になってしまうってあたりの悲しさは、同じ監督の『ドゥ・ザ・ライト・シング』に通じるものがありますね。
(過去に書いた関連記事)
・『チェ 28歳の革命』 ソダーバーグ監督
・『チェ 39歳の手紙』 ソダーバーグ監督
・アフリカン・アメリカン・スラング辞典(改訂版) 泉山真奈美 編著
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