過大評価だよ！宮沢喜一！！

わたしは政治家って、人間臭くないとダメだって思っているんだけど、そういう意味では、一番嫌いな政治家が宮沢喜一でしたね。第一、死んだら、英語力があったっていう話しか出てこないような政治家って何なんですか？「日本の最良の知性（？）」が、所詮は何の役にも立たなかったという意味で、日本のエリートが役立たずだってことの象徴みたいな人だったってことじゃあないですか？

だいたい、「平成の高橋是清」なんて言い方も、高橋是清に失礼ってもので、わたしの感じでは、「平成の若槻礼次郎」ってところじゃないですか？

念のために説明しておくと、若槻礼次郎っていうのは、東大法学部を主席で卒業した政治家なんだけど、二度の総理大臣を経験しながら役立たずで、昭和天皇から「嘘つき礼次郎」などと呼ばれ嫌われていたという政治家。まあ、よく似ていませんかね？

政治的な問題は置いておくとしても、人間としてなら、竹下登や中曽根なんかの方が興味深い人物だし、わたしの大嫌いな小泉でさえ、宮沢喜一よりは人間味があるような気がしますね。（もっとも、小泉の場合は、非人間的なところが、皮肉にも人間的だったりするんだけど。）

まあ、宮沢喜一って、器じゃあなかったって思いますね。参謀にするなら優秀だったかもしれないけれど、あんな上司だったら、絶対いやだって思うタイプの、講釈だけで行動しない政治家の象徴って気がします。

それと、代表的なハト派政治家ってことになっているけれど、わたしが一番嫌いなタイプのハト派ですよ、無為無策で結果的に現状維持的なハト派だったという意味でね。だいたい、あれほどの英語力がありながら、国際的なアピールなんて下ことがあったんですか？

老衰っていう死に方がちょっとはまり過ぎなんだけど、「暖簾に腕押し」的な保守本流じゃあダメなんだよ、加藤君ってことだけは言っておこうって思います。

宮沢喜一・元首相が死去、退任後も蔵相で手腕発揮
宮沢喜一元首相が死去(朝日新聞) - goo ニュース