犬もシエスタ アクロポリス！

アテネに限らず、夏にギリシアを旅していると、シエスタというものにぶつかります。シエスタとは、昼食後の１３:００～１６：００くらいの間にシエスタ（昼寝）をする習慣のことですが、実際この間にホテルに戻ったりすると、フロントのオバサンが思いっきり昼寝をしていたりして、「起こしてごめんなさい」なんていう羽目になったりします。そして、もうひとつギリシアで目に付くことは、じつに犬が多いこと。それも割合大きな犬が多いのですが、どの犬もおとなしく、そんなに恐くはありません。さて、有名なアクロポリスに行ったときのことです。

土産物屋さんが並ぶ坂道を登るとアクロポリス（神殿）の前までたどり着くのですが、イメージで言うと清水寺に行く途中に大変よく似ています。で、入り口付近まで来ると、チケット売り場があって、４日間までなら他の遺跡や博物館も見学できる共通チケット（１２ユーロ）を購入、アクロポリスの入り口まで行きます。すると、入り口に若い女性の受付が複数立っていて、チケットを確認するわけですが、ここで注意！小さな手荷物であっても必ずクロークに預けるように強い調子で注意されます。割とまくし立てるので、最初は何を言っているのか分からなかったりしますが、「荷物は持ち込めないよ！」いう意味のことを言っているので、そこからちょっと下ったところにあるクロークまで荷物を預けに行きましょう。（因みにクロークも若い女性の受付だったんですよね！）

さて、肝心のアクロポリスはさすがに凄いとは思ったものの、まあ石の塊ですからあまり感動するってものでもなかったりするし、大理石の階段を上ると昔の奴隷は大変だったんだななんて気もしてきますが、まあ話のタネってところの観光かな・・・。　

で、さあ帰ろうと思ったら、あ～という光景にぶち当たった！

「犬がこんなところで寝てる！」

アクロポリスの階段で犬が寝てたんですよね。こんなところまで登ってきたのにも感心しましたが、おまけにシエスタしてるとは！

実際のところ、街中でも犬の昼寝はよく見かけるし、ギリシアの人たちも昼間は暑いので、家の外に椅子を出してのんびりしている光景をよく見かけます。

人も犬もあくせくしない国。

２４時間やってるスーパーもあって便利な一方、たった一週間休みを取っても顰蹙を買う国日本。いくら経済大国でも一ヶ月のバカンスなんて夢のまた夢の国っていったいなんなんだって、ギリシアを旅していると何度となく考えてしまいましたね。

日本じゃあ犬もストレス溜めてるんだろうけど・・・。