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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

本日、新橋演舞場におりました!

2011-03-22 23:59:59 | 私の写メ日記(観劇版)
夜の部観てました。3/12(土)のチケットの振り替えです。「不謹慎」だろうが、「非国民」だろうが、なんとでも言ってください!ガラガラの客席だったけど、素晴らしい舞台でした!こういうことを否定する人とは口を利かない!戦前最後の歌舞伎座公演もこんな感じだったのかな?ということで、チラッと感想!

最初が「源氏物語 浮舟」だったんだけど、これが素晴らしかった!浮舟役の菊之助は新しい境地に到達しているかもしれない。去年の12月の「合邦」から好調ですね。天才肌の海老蔵に対して、高偏差値型の秀才という趣の菊之助。それ故に、色気が足りないという批判もしばしばだけど、今日の舞台の静謐な色気は…。

それに、恨まれ役の吉右衛門の無邪気な大人ぶり!薫の染五郎は、吉右衛門と共演していると、力が抜けてのびやか。そして、この芝居は脇役も揃っていて見どころがある!東蔵、魁春、萬次郎、芝雀…。

次の幸四郎の「筆屋幸兵衛」は、幸四郎のいつもの熱演に加えて、梅玉さんの部屋子・梅丸くんが素晴らしい!盲目の娘役の台詞、姿に加えて、冒頭の妹の手を握る芝居からして自然でよい!以前、国立劇場の乱歩歌舞伎第2弾でも大絶賛しましたが、この子は伸びますね!期待大!!

そして、最後は梅玉・福助コンビの「吉原雀」。

はっきり言って、最後の幕はさらにガラガラで、一階のドブ(花道の左側のこと)の七三あたりなんて、客がいなかったけど、素晴らしい誠実な舞踊でした。梅玉さんはそもそも好きですが、福助のしっかりとした腰の踊りっぷりは、六代目菊五郎→芝翫の流れだなあ~と改めて実感。(くねくねとした六代目歌右衛門、腰高でスラリとした玉三郎の二人は、そもそも舞踊としては異端だって改めて思う。)

ところで、ロビーに入ったら、久々に冨司純子を発見!黒縁メガネは初めて見ましたが、今日みたいな状況だと、梨園の妻たちは勢揃いなんですかね?

それと、「浮舟」の五幕目だと思うけど、ちょっと余震があって客席がざわついた!でも、舞台の吉右衛門は陽気な舞台を平然と続けて、「嗚呼、さすが!」って思ってしまいましたね!(当たり前かもしれないけれど。)

ということで、「自粛」なんてぶっ飛ばせ!

戦前まで「不謹慎」ということになっていた「源氏物語」の舞台が今夜最高だって、なんだか象徴的。

「清く正しい」言葉が溢れ過ぎて、居心地の悪いここ10日だけど、わたしは「不謹慎」に生きてやろうって、確信して家路につきました!

そのうち、久々に感想書きます!

では!

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