子供の頃ピアノを習っていたわけでもなく、親がクラシックを聞くわけでもない人間がクラシックへ近づく道は案外険しい。(?)
というわけで、私が読んでみた本を紹介。
①講談社新書 宇野功芳著 「クラシックの名曲・名盤」シリーズ
いきなりこの本だったのが良かったのか悪かったのか、今となっては考えないこともないのだが…。宇野さんの文章は言い切り調の独特の魅力があって読み物として大変楽しい。今は亡き安原顕の書評にちょっと通じるものがある。(実生活でも頑固オヤジ好きの私には堪らない魅力。)だが、入門書としてどうだったかというのには、今となっては疑問も残る。正直なところこの本の強力推薦盤は私には、最初なじめなかったものも多く、後になって良さがわかったというものも少なくなかった。とはいえ、この本がなければ、一生ブルックナーを聞くことはなかったろうし、クナッパーブッシュという名前も覚えなかったろうからOKということで。
②文春新書 宇野功芳、中野 雄 、福島 章恭 著 「クラシックCDの名盤」「 同 演奏家篇」
①を読んでいるうち、宇野氏という人はかなり偏向した趣味なんじゃないかという、いわば当然の疑問が頭を擡げてきたときに出会ったシリーズ。こういう企画の本が出るといういう事は、私だけ思っていたわけじゃなかったんだと感じただけでほっとしたものだ。三者三様の意見が楽しく、目下購入の参考にすることも多い。ただ意外と三人の意見に相違はないような気もする。
③ 玉木正之 著 「クラシック道場入門」
これはいわゆる入門書だと思う。玉木氏は彼の本業のスポーツ関連の発言が好きだったのがきっかけで買ってみた。様々な作曲家について、玉木氏の独断と偏見による解説がつくという内容。エッセイとしては非常に面白く、元気のない日にトイレで読む本の一つにしている程だが、よく考えてみると音楽自体に関する記述は案外少なく、クラシックガイドとしては物足りなくもない。姉妹篇「オペラ道場入門」は未読。
④諸井誠 著 「これがクラシックだ」
作曲家別に解説とエピソードがつき、一番入門書っぽい本かも。ただしちょっと古い。各作曲家別の最後に作曲家に関する下世話なエピソードが紹介されていて結構興味をそそる。でも所詮エピソードはエピソードなんだろうけど。(でも、晩年のブルックナーが女中を強姦した話とワーグナーが腹上死だという話はホントなんですか?)
他にもいろいろ買いましたがインパクトあったのはこの辺かな。
いい本あったら誰か紹介してください!
というわけで、私が読んでみた本を紹介。
①講談社新書 宇野功芳著 「クラシックの名曲・名盤」シリーズ
いきなりこの本だったのが良かったのか悪かったのか、今となっては考えないこともないのだが…。宇野さんの文章は言い切り調の独特の魅力があって読み物として大変楽しい。今は亡き安原顕の書評にちょっと通じるものがある。(実生活でも頑固オヤジ好きの私には堪らない魅力。)だが、入門書としてどうだったかというのには、今となっては疑問も残る。正直なところこの本の強力推薦盤は私には、最初なじめなかったものも多く、後になって良さがわかったというものも少なくなかった。とはいえ、この本がなければ、一生ブルックナーを聞くことはなかったろうし、クナッパーブッシュという名前も覚えなかったろうからOKということで。
②文春新書 宇野功芳、中野 雄 、福島 章恭 著 「クラシックCDの名盤」「 同 演奏家篇」
①を読んでいるうち、宇野氏という人はかなり偏向した趣味なんじゃないかという、いわば当然の疑問が頭を擡げてきたときに出会ったシリーズ。こういう企画の本が出るといういう事は、私だけ思っていたわけじゃなかったんだと感じただけでほっとしたものだ。三者三様の意見が楽しく、目下購入の参考にすることも多い。ただ意外と三人の意見に相違はないような気もする。
③ 玉木正之 著 「クラシック道場入門」
これはいわゆる入門書だと思う。玉木氏は彼の本業のスポーツ関連の発言が好きだったのがきっかけで買ってみた。様々な作曲家について、玉木氏の独断と偏見による解説がつくという内容。エッセイとしては非常に面白く、元気のない日にトイレで読む本の一つにしている程だが、よく考えてみると音楽自体に関する記述は案外少なく、クラシックガイドとしては物足りなくもない。姉妹篇「オペラ道場入門」は未読。
④諸井誠 著 「これがクラシックだ」
作曲家別に解説とエピソードがつき、一番入門書っぽい本かも。ただしちょっと古い。各作曲家別の最後に作曲家に関する下世話なエピソードが紹介されていて結構興味をそそる。でも所詮エピソードはエピソードなんだろうけど。(でも、晩年のブルックナーが女中を強姦した話とワーグナーが腹上死だという話はホントなんですか?)
他にもいろいろ買いましたがインパクトあったのはこの辺かな。
いい本あったら誰か紹介してください!
私はここ数年、仮名手本忠臣蔵とか、東海道四谷怪談とか、その他古事記に至るまで、日本の古典を勉強中(汗
近畿を旅行した際は道成寺で縁起絵巻を見せてもらいました。
11月には大阪の国立文楽劇場で仮名手本忠臣蔵の通し上演がありますね。吉田玉男、吉田蓑助、竹本住太夫が揃う忠臣蔵はこれが最後かもしれないので、見に行こうと思っています。仕事休んで。
では。
なんてったって正統と云えば「吉田秀和」の秀麗で冷静な文書に酔うのがいい。
作曲家でありながら文章が面白い人では「吉松隆」。
でも私みたいに反主流派・マイナー主義を標榜するなら「許光俊」。
ある意味、コーホーさんの対極。
この2人の対決文を読んでみたい。
「四谷怪談」レビュー楽しみ♪