切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

『采配』 落合博満 著

2011-11-22 23:59:59 | 超読書日記
日本シリーズ敗退ショックも冷めやらぬなか、グッドタイミングで出た本ですね。元ドラゴンズファンとしては思わず買ってしまいました。でも、これは巷に溢れる自己啓発本やスポーツ選手の薄味エッセイとは全然違います!わたし、素直に感動して読んでしまった!これは、なかなかの名著です!落合采配の謎からプロフェッショナルとしての心構え。とにかく、面白い。ドラゴンズファン以外の方、野球に関心のない人にもお勧めできます!やはり、落合博満、只者ではない!

この本の良いところは、プロ野球という特殊社会に限定された話にはしていないところ。

たぶん、5年間のサラリーマン経験が効いてるんだと思いますね。野球界しか知らない人、ちやほやされてプロ野球に入った人とは違う「大人の感覚」がある。組織論的な部分も説得力あるしね。

あと、選手の怪我の情報を秘密にする理由やシーズンオフの問題なんかは、とかく批判されてきたことだけど、この本を読んで落合前監督の意図がよくわかりました。ま、鈴木孝政からは出てこない発想だよね。興味のある方は本文を読んで!

というわけで、野村克也の本以来なんでしょうね、野球関係者の本でこれだけの普遍性を獲得している本は。(もっとも、野村克也ですら、この本を前にしては野球のことしかしらない野球オタクに思えてくるけど。)

また今までとは違う意味で、落合ファンになりました。今後の活動にも注目ですね。

采配
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社
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