切られお富!

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こんなの愚劣だよ!「涙なくして観られない戦争映画ランキング」

2006-09-12 03:30:23 | アメリカの夜(映画日記)
戦争映画にお涙頂戴を求めてる神経って愚劣だと思う。というか、お涙を求めるために戦争映画があるとしたら、そんな映画なんてなくていい。というわけで、涙を求めない貴方に送る戦争映画はコレだ!

戦争映画をスペクタルとして撮る限り、危険なカタルシスから逃れることは出来ないわけで、徹底してそんな罠から逃れた戦争映画が、ゴダールの「カラビニエ」。

この映画は低予算で作られ、戦争映画というよりは戦争ごっこ映画という印象すら与えるのだけど、ここに本当の戦争があるように思えてならない。

例えば、ジョージ・オーウェルの「カタロニア讃歌」で描かれるスペイン独立戦争の最前線の戦場風景は、意外にも牧歌的で、武器ともいえない武器で戦う兵士達の様子を活写している。

これは、ひょっとすると満州で石原莞爾が見た風景に近いのかもしれないのだけど、リアルっていうのは、案外拍子抜けするような姿のことかもしれないし、だからこそそんな事態がトータルで引き起こす不幸が本当の意味で深刻なのかもしれない。

というわけで、わたしは「カラビニエ」に、一票!他にあげるとすれば、あとは「清作の妻」を挙げておこうかな!

・「清作の妻」について触れた記事!


カラビニエ

紀伊國屋書店

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カタロニア讃歌

岩波書店

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