切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

2013年 年賀状!

2013-01-02 19:51:47 | プロフィール
毎年恒例、わたしの年賀状の絵柄解説です。といっても、わたしの年賀状もそんなに数を送っていないんですが…。でも、今回の画像はかなり意外性があったんじゃないですかね~。というわけで、正解は…。

今年の画像は、映画『ラストタンゴ・イン・パリ』のヒロイン、マリア・シュナイダーのものでした!

この映画はベルナルド・ベルトリッチ監督30歳のときの作品で、大胆な性描写が話題になったわけですが、わたしはヴィットリオ・ストラーロのキャメラの美しい映像と、マーロン・ブラントのアンニュイな芝居、天真爛漫なマリア・シュナイダーが大好きで、映画の冒頭に出てくるパリのビルアケム橋まで写真を撮りに行ってしまったほど!

・バルザック記念館とビルアケム橋(過去の記事)

で、「なんで2013年がこの映画の画像なの?」ということですが、話は簡単!「裸一貫からやり直そう!」と思ってコレにしました!(ココでだいぶ拍子抜けした人が多いのでは!?)

ところで、去年グレイトフル・デッドというバンドの音楽にはまっていたんですが、このバンドのリーダー、ジェリー・ガルシアの著書『自分の生き方をさがしている人のために』にあった以下の文章にとても感銘を受けたんですよね~。(ちなみに、この本、片岡義男が翻訳してるんですよね~。)

“出口をみつけるときは、いまの自分が知っていることすべてからぬけ出していくことが必要なんだ。つまり、自分がなにかになっていけるのと同じように、なにものでもない存在にもなっていけることなんだ。そこに一つの決意が生れる。よし、とにかくとことんやってみようという決意が。”

要するに、「知っていることから抜け出す」とか裸一貫みたいなイメージに相まって、この映画の「名前」を捨てたところに残る実存みたいな感覚が、小賢しく知識だけは人一倍の自分に反省を強いたというんですかね~。

で、体調も良くなったことだし、バカになってやり直そうってわけで、この画像が2013年にふさわしいかなと。

ま、映画を観てない人は、この映画のマリア・シュナイダーの屈託のなさとファッションに魅せられてください!

映画史上最高の映画の一つだと思う!

2012年、年賀状!
毎年恒例、わたしの年賀状の絵柄解説です!今年はややマイナーだったかな。ま、この女優というより、この映画ってことで選びました。送った人で何人の人がわかったかしら?たぶん、ここ何年かで...


<今までの年賀状の画像一覧>

・2001 ハンフリー・ボガード&ローレン・バコール 『脱出』
・2002 ドニ・ラヴァン&ミレーユ・ペリエ 『ボーイ・ミーツ・ガール』
・2003 ヘルムート・バーガー&ロミー・シュナイダー 『ルードヴィヒ』
・2004 オーソン・ウェルズ&リタ・ヘイワース 『上海から来た女』
・2005 川口浩&若尾文子 『妻は告白する』
・2006 ジョージ・サンダース&イングリッド・バーグマン 『イタリア旅行』
・2007 アラン・ドロン&クラウディア・カルディナーレ 『山猫』
・2008 フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャース 『有頂天時代』
・2009 アンナ・カリーナ たぶん『はなればなれに』
・2010 マレーネ・ディートリッヒ たぶん『間諜X27』
・2011 キャサリン・ヘップバーン たぶん『女性NO.1』
・2012 シルヴィア・バタイユ 『ピクニック』

(参考記事)
・『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)

ラストタンゴ・イン・パリ オリジナル無修正版 [DVD]
クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


自分の生き方をさがしている人のために
ジェリー ガルシア,チャールズ ライク
草思社


ライブ映像コレクション~オール・ジ・イヤーズ・コンバイン【日本語字幕入・日本版】 [DVD]
クリエーター情報なし
ヤマハミュージックアンドビジュアルズ


グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ
クリエーター情報なし
日経BP社
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