ホリエモン、あんた見苦しいよ！

前の記事で「ホリエモンもメディア批判は正しかった」みたいなことを書いちゃったけど、前言撤回！新聞でホリエモンの被告人質問での発言を読んで、「信じられな～い」っていいたくなりましたよ。こんな発言をしている経営者に投資した人は今頃頭を抱えてるんじゃないかな？

ホリエモン逆襲！自虐ネタ連発…被告人質問スタート


学生はともかく、社会人ならイメージがつかめると思うんだけど、Ｍ＆Ａや投資事業組合組成などといった案件で社長印が押されない契約書なんてあると思いますか？それなのに、知らぬ存ぜぬを繰り返すような発言をしまくり、ファイナンス部門の取締役がひとりでやったというような詭弁は本当に見苦しい。

百歩譲って、宮内氏が一人でやったのだとしても、事業の責任は代表取締役社長にあるに決まっているわけで、知性の感じられない「逃げの一手」の発言をしているというのはまったく信じられない。（第一、「有価証券報告書の虚偽記載」が問われているわけで、社長が責任を問われるのは当然だ。例えば、EDINETで見られる有価証券報告書に虚偽があれば、社長の責任に決まっている。）

「（宮内被告が率いる）ファイナンス部門の社員に僕がお願いしても、シカト（無視）されることがあった」
「ファイナンス部門の社員が宮内さんの写真をパソコンの壁紙にしていた。それを見たら『あー、社長のやつもありますよ』と、僕をバカにしたような写真を、申し訳程度にモニターの横に張っていた」
「（宮内被告に対し）腫れ物に触るような感じだった。冗談にキレるわけだから、めったなことは言えないな、と」
「そもそもＭ＆Ａという言葉も知らなかった」
「僕が反対した案件でも、宮内さんがやるといったら進んでいく」
「（ＬＤが近鉄球団の買収を宣言した件について）宮内さんの夢をかなえるため」
「（球団買収について）夢物語だと思ったが、当時は金もあったし、楽天の人から『買えるよ』と言われたので、じゃあやろうか、となった」
（以上、リンク先記事より）

こういうことをいっている人が企業のトップであり、取締役会議事録がどうなっているかは知らないけれど、企業の意思決定についても社長と取締役がバラバラだというのはいかがなものか？こんなことを知っていたら、投資家もこの会社の株は買わなかったでしょうね。

というわけで、企業としての統治機能が疑われる組織だったライブドア。「社長室に入るのにスリッパに履き替える会社には投資すべきでない」という業界内格言じゃないけれど、経営者の資質って問われますよ、まったく！