切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

東武東上線事故について気になっていること。

2007-02-17 16:09:43 | TVピープル
東武東上線で自殺しようとした女性を助けようとして亡くなった警官の話は、随分話題になっているんだけど、気の毒な話とか美談で終わりしてしまうのは、あまりに他人事のような気がしてしまうんですよね~、そう思いませんか?

もちろん、自殺志願者のせいで亡くなったということから、自殺志願者をバッシングしたいわけでもないし、わたしが言いたいのは別の視点。

わたしも電車通勤をしている人間の一人なんだけど、どうも嫌なのは、なんで駅や駅周辺にいた人間は停止信号ボタンを押さなかったのかということ。

もちろん、駅員が押すのが筋ではあるけれど、「6日午後7時半ごろのホーム前の線路」という時間場所で、駅員も忙しかったとすれば、乗降客に責任はなかったのかという疑問は正直残る。

当然、踏み切りにも停止ボタンはあるのだし、踏み切り待ちしていた人たちだってそれなりにいたはず。

警官の実直さを過剰に報じるメディアや自殺志願者を責めるネット世論が置き去りにしているのは、何か目の前でことが起こったときの市民の覚悟なんじゃないかっていう気がしてしまうんですよね。

もちろん、乗降客の、「あまり深入りしたくない気分」や「電車の遅延を嫌う心理」もわからなくはないんだけど、<時と場合>ってあるような気がするなあ~。

で、<時と場合>でいうと、人気低迷の安倍晋三がわざわざ慰問、名前を間違えて「ミヤケ」さんと繰り返し言ったそうだ。

・女性救出の宮本巡査部長、祈り届かず死去…首相も弔問(読売新聞) - goo ニュース
・安倍首相「ミヤケさん、ミヤケさん…」 殉職警官名前間違えはアッキー補佐官?

わざわざ一国の総理が慰問に行くのもいやらしい感じだけど、名前を間違えちゃあいかんでしょ、さすがに。

総理大臣の人間としての薄っぺらさや、「格差社会など存在しない」と言わんばかりの自民党の姿を象徴しているんじゃないですか、この発言って。

と、まあ、気になったことでした。
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