切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

本日、納涼歌舞伎第二部を観てました。

2015-08-15 23:59:59 | 私の写メ日記(観劇版)
「逆櫓」と「京人形」。雑感のみですが・・・。

「逆櫓」はつくづく難しい芝居だと思いました。たまたま、2000年11月の歌舞伎座の舞台映像を見直していたら、これがあまりに名演で、吉右衛門、魁春、、左團次、藤十郎(当時、鴈治郎)、羽左衛門、全員素晴らしかったんですが、特にお筆役の藤十郎がよかったこと。

で、今回ですが、橋之助は前半の世話物っぽいところより後半の方がニンに合っているのか、よかったです。児太郎の女房およしは一通り頑張っているものの、さすがにキャリア的に可愛そう。彌十郎の権四郎は健闘しているものの、老け役は周りの役にいじられてこそ。そこがちょっと気の毒だったか。扇雀のお筆は父親そっくりとはいかなかった。魚屋宗五郎のおなぎさんみたい。

今回は子役の遠見でなくて、橋之助以下、若手三人の船頭だったけど、さすがに声が子供っぽかった。最後の、勘九郎の畠山は、揚幕の中からの声はよかったけど、舞台に出てからは一通りという印象か。

「京人形」は、七之助が絶品。菊之助もこの役に合っていたけど、七之助も冷たい感じがフランス人形的日本人形という趣き。勘九郎もこの舞台は快活でよい。

ということで、文句を言いながらも堪能しましたよ。
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