切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

『しゃべれども しゃべれども』 平山秀幸 監督

2008-03-28 23:59:59 | アメリカの夜(映画日記)
最近、落語ネタの映画とかドラマって多いんですってね!といって、どういうのがあるのかよく知らないし、一応寄席に通ったこともあるわたしとしては…、というよりへそ曲がりのわたしとしては、「ブーム」とか「人気」に冷ややかに接してしまうというわけで…。と、前置きはともかく、観てみました、落語ネタ映画の一編。国分太一主演の映画!!

面倒なんで、簡単に感想をいっておくと、結構まとまったいい映画。でも、落語の映画にしては真面目かな~って感じもしますけどね。

国分太一演じる若手落語家が、ひょんなことから「話し方教室」を始めるというストーリーなんだけど、画面が落ち着いた色調でいい感じだし、下町の風物(音とかね)も雰囲気があって、八千草薫なんか久々によかったなあ~。

<落語好き>的にいうと、出てくる噺が「饅頭怖い」と「火焔太鼓」というのは、おそろしくオーソドックスで、大阪出身の少年が桂枝雀の「饅頭怖い」に感動するあたりとか、伊東四郎演じる落語の師匠の「火焔太鼓」(これが意外と悪くない!)が、やっぱり古今亭志ん生~志ん朝の系譜を踏んでいるあたり、落語ファンには少し物足りないか…。

でも、「落語ブーム」に乗ってみたい初心者には分かりやすくていいんだろうけどね~。

ところで、国分太一の落語は意外にも悪くないんだけど、でも「素人にしては」という条件付ではありますね。

でも、見た感じ、サマになっていて、この映画の落語指導をやった柳家三三に感じが似てました。(三三が二つ目の頃は、深夜寄席を何度も聴きに行きましたっけ!)

あと、香里奈って、地もああいう人なのかなって気も・・・。

というわけで、落語ファンというより孤独な女性におすすめ!

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