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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

『マーラー』  ケン・ラッセル 監督

2008-01-16 01:20:46 | アメリカの夜(映画日記)
学生時代、まだクラシックをまともに聴いたことがなくて、純粋にケン・ラッセル監督作品としてこの映画を観たときは、「ひどい駄作だ!!」って思ったんですよね~。でも、作曲家マーラーを好きになってから見たら、ちょっと見直した!まあ、ちょっとだけですが・・・。

マーラーが妻のアルマと列車で旅をするうちに、回想したり幻想を見たりするというこの映画。

リアルに撮っている場面は20世紀初頭の雰囲気があっていいんだけど、幻想場面になるや、口あんぐり。

「ベニスに死す」のパロディやら、蚕の繭みたいになったアルマやら、SMもどきのコジマ・ワーグナーまで出てきて、真っ当な神経の人なら耐え難い感じがすることでしょう。なんて俗っぽい演出なんだって!

でも、ネタバレになりますが、最後にいい場面があるんです。

決定的な不和になりかけたマーラー夫妻。ここで、マーラーが言うんです。

「交響曲第6番第1楽章の第2主題は君だよ!」

ここで、あの華麗なメロディーが流れて、二人が仲直りして列車を降りていく!

このくどき文句は効くなあ~。

ここだけは百点満点!

どうしてかっていうと、マラ6がわたしの一番好きなマーラーの曲だからです!

まあ、それだけの話ですけれど・・・。

因みに、映画では音楽はコンセルトヘボウ管・ハイティングの指揮でしたが、わたしはやっぱり、月並みだけどテンシュテットのライブだな~。

マーラー

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マーラー:交響曲第6番
テンシュテット(クラウス),ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団,マーラー
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