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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

『DEBUT AGAIN』 大滝詠一

2016-03-29 21:16:51 | カメレオンのための音楽
NHKの「SONGS」の大滝特集にのせられて買ってしまいました。銀座の山野楽器で買ったんだけど、店頭が大滝特集化してて、あの歌声が大音量で流れるのを久々に聴きましたよ。というわけで、簡単な感想。

80年代に思い入れのあるひと、大滝さんのファンには良い買い物だと思います。大滝さんが楽曲提供した作品の大滝歌唱バージョンが入った貴重なアルバムで、ご本人が御存命ならば、絶対に出なかったアルバムでしょう。

個人的には、「探偵物語」が好きなんですが、他の曲も大滝さんが唄うとこうなんだという発見に満ちている。

でも、あえて言っちゃうと、何かが足りない感じなんですよね。自分の作品の品質管理に厳格だった大滝さんのリマスターCDなんかに比べると、どこかわきの甘い楽曲群、音源という気がしなくもない。アルバム一枚聞き終わると、特にそんな感じがしてしまうんですよね。

なので、出たことは嬉しいけど、普段聞くのは大滝さんが生前残したリマスターCD群ですね~。

あと、ついでだから、わたしの大滝作品の好みについて言っておくと、誰もが好きなロンバケ周辺作品と、初期のはっぴいえんど時代のロックテイストのどちらも好きながら、今は後者をよく聞くようになりました。なので、ファーストソロアルバムなんか大好きですね。

で、初期と後期の中間の大量製作時代の良さがわかるようになったのはずっとあとで、大滝さんがなんであんなにニューオリンズのリズムにこだわったのかって、いまいちわからないところがあるんだけど、『ナイアガラ・ムーン』とか『ゴー・ゴー・ナイアガラ』なんて、ちょっとしたリズム革命みたいなアルバムですよね。

とはいいながら、『LET’S ONDO AGAIN』なんかはついていけないものを感じたりもするんで、なかなか複雑な人だなと。でも、高度な趣味性と商業性の間をめぐり続けたひととして、最近尊敬し直したりもしています。好きなことを突き詰めて、さらに捻って、売れ線にしてしまう尋常じゃない感覚が凄いと・・・。でも、売れない時代にいろんな試行錯誤を続けているから、できたことなんでしょうけどね~。だから、地道なオタク的研究は大事なんですよ!

ということで、ここちよい参考作として、初回限定盤をお手元にどうぞ!大滝さんの肉声が聴けるので!


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